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10月15日 「はだかはーはぶい(さむい)!」お風呂に入るために服を脱がせたら、みゆうの口からこのフレーズが飛び出た。”だ〜か〜ら〜パワフル冷暖房のガスヒ〜タ〜”の歌声が私の頭の中をグルグルかけめぐる。 11月11日 「あたやん…。おててひわひわ(シワシワ)」お風呂あがりにポツリと一言残し、みゆうはバスタオルにくるまり部屋へと立ち去った。”私も小さい頃、シワシワになるのが面白くてジーッと見てたよなぁ”とフッと思った。 11月23日 ゆーきと2人仲良く肩を並べてテレビを見ていた。一息つくために横になり伸びをしているゆーきのそばにひざまづき体を揺さぶりながら一言、「おにーちゃん、しっかり!!」 11月29日 「ほら、おっぱい!おっぱいでしゅ。たくさん飲みなしゃいね」と、すべとこの胸をさらけ出してみゆうはゆーきに迫っていく。「いたい!おっぱいかんじゃだめでしゅ」 ふ〜ん。女の子ってこんなことまで真似したいのか…。 12月2日 「おとーしゃん。さっさと食べんなんこの人に叱られるよ」とチャイルドチェアーにふんぞりかえって座っていたみゆうは、エラソーに私の肩をたたきながら、食卓につくのが遅れた自分の父親に向かって説教をたれた。”まるで私のミニチュアだわ…。”と少々反省。 12月7日 「エキセントリック!エキセントリック!エキセントリック少年ボーイ!」という歌とともに車のハンドルを回す。子供って何でもよく覚えてるのね! いつも私の服を握りしめ、かたくなな表情でいたみゆうの本性が花咲いたのか、今みゆうは大フィーバーである。彼女の仕草の愛らしさに、母は釘付けである。 |
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突然の代役である、ゆーきママの子育て日記を読んでいる方ならお気づきであろうが、パパはとても存在感が薄い。「お婿さんですか?」と尋ねられることがあるのも、影が希薄なせいであろう。 先日みゆうの採尿をするはめになり、はたと困った。いまだにオムツがはずれないみゆうから、いかにして尿を採れというのだ?だましだまし洋式トイレに連れていく、もちろん座らせるのではなく後ろ向きで便座にしゃがませるのだ。「トイレはこうやってするものだ」と学習したらどうしようかと不安がよぎる(事実パパはそんなご婦人を知っている、靴を履いたままなので滑って困ったそうだ)が、非常事態なのでそうもいってられない。3度の試行の末、手をビシャビシャにしながら(何故だ〜)紙コップいっぱいにおさめた。 みゆうはまだ男の子と女の子の違いに気がついていないらしく「みゆうもちっちゃいチンチンあるよ」と公言してはばからない。あまつさえ立ちションまでしようと試みる。ゆーきは仮面ライダーを怖がるのに、くいいるように見つめ歌まで覚えようとするみゆう。首にタオルを巻いてやったら「仮面ライダーだよ」とご満悦。頼むからまっとうに育ってね、みゆう。 実はゆーきが肺炎で入院しているので、みゆうはパパとお留守番なのだ。「一緒におふろ入ろ〜ね。一緒のネンネしようね」と元気に言ってくれるみゆうだが、カラ元気だということをパパは知っている。寝入ってからうなされて泣いている姿を見るにつけ、パパはいたいけなみゆうが本当にいとおしくなる。姿は勇ましくても、性格はきかん気でも、本当は2才9カ月の女の子なのだ。 よ〜しパパが守ってやる。だから大きくなっても一緒におフロ入ろうね(笑)、みゆう(結局下品な話になってしまった) |
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おかいりちゃんはれっきとした男の子である。だが、みゆうさんに合わなかったおさがりのピンクの服がよく似合うし、加えて生まれたときからおチンチンがとっても小さくどんぐりがちょこんとのっかっているかのようである。前にもふれた事があるが、かいりがお腹の中にいる間ずっと女の子かもしれないと思い込んでいたバカ親のせいで大切なものが大きくなるになれなかったのでは…と母として大変心が傷むのである。 家族の者とも相談した結果、一度お医者さんに聞いてみようという事になり尋ねてみたところ、先生は見るなり「あら!本当に小さいですね〜。どれどれ…」と、きつい一言を残し丁寧に診てくださった。幸い包茎でもないし時期がくれば、という事だったが、背も平均より低く、手足も女の子のごとくこぢんまりしているかいりの行く末が不安である。「かいりよ、器は小振りでも、せめて心は大きく慣れよ!」とひたすら願わずにはいられない。 一方我が家の紅一点みゆうは、男の子と女の子の違いの話をすると、「みゆうもおちんちんあるもんねェー!」『エー!ないよ。女の子だからないよ』と彼女の言葉を訂正すると、きまってこう言い返す。「だって、ちっちゃいのあるよ、ほらここにね。」父も母もただただ赤面するのみであった。 |
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「いやー!あたやーん。おうちみゆうもかえるー!いやー!」…と朝の保育所での親子の別れに胸を痛めながらも母は涙をがまんしつつ背を向けて足早に立ち去るのであった。 …という光景を何度想像したことか。それというのもみゆうはつい半年程前までは私がいなくてはごはんもろくすっぽ食べられず、他のお友達の中に入って遊ぶこともなく私の背にしがみついていた子だったからだ。 彼女が入所前に「みゆう、春から保育所いく」、という言葉も軽く聞き流し一週間も行けばいいところだと思っていた。ところが、母の予想と180度違い、保育所に着くやいなやテレビの前に立ち、体操のお兄さんと一緒に手足を動かし、母などどうでもいいという感じなのだ。私の方がみゆうとの名残惜しさにお部屋の中でウロウロし「みゆう、お母さん帰っても大丈夫?」などとちょっかいを出してみたりするのだが、「うん。バイバイ。。。あ!みなみだ!みなみーおはよー。いっしょにあそぼー!!」と、私のことなど眼中に入っていない様子である。保育所が楽しくお休みの日は朝から浮かない顔で「ねえ、今日保育所おやすみ?あした行ける?」と聞いてくる。 自分でごはんを食べない、好き嫌いが激しい、おむつがとれていない等々、入所前までは悩みの種が沢山あったのに、保育所に行き始めてから1ヶ月間で彼女はずいぶんお姉さんになった。それもこれも先生方の暖かい笑顔のおかげだと頭が下がる思いである。これからは私が子離れの練習をしなくてはいけないね、みゆう。 |