「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2004年10月

城端町最後の日
 最後の「広報じょうはな」が届きました。通算613号で最終号です。
 明日から近隣の8町村が合併し南砺市となります。 人口は県内で3番目、面積は最大の新市です。 分庁舎方式という全国的にも稀な方法で運営される南砺市、多分に実験的な要素を含んでいるので当初の混乱が懸念されます。
 どうして「城端町」が消える事になってしまったのか、いま冷静に考えています。 数年前まで財政は豊潤とは言えないまでも負債は少なかったし、人口が1万人を切ってしまったけど急激に減少する要因(国道拡幅)はほぼ終了したし…。 どうして???
 理由はひとつ、城端町が単独で存在することが怖かったから…。 南砺市の地図を見ていただくと一目瞭然ですが、地形的には城端は市の中心に位置します。
 もしくは外圧がかかったか・・・。
 僕は合併にはずっと反対してきました。 「小さな行政」が好ましいと思っているし、50年前の合併の「しこり」が無い世代が城端を住み良い町にしようと動き出していた矢先の合併です。 自分がなにもできなかった事を恥じています。
 ただ、この合併への過程で学んだ事が3つあります。
(1)行政のいう「民意」とはごく一部の「声の大きな人」の意見である
(2)社会は大きなうねりに流されてしまう事があり、決して抗えない(極端な話、戦前もこうだったのかも)
(3)これからは役所に期待せずに自分たちで楽しんで動くべし
 できることから始めたいと思います。 そのうち南砺市内にも志を同じくする人と出会えるでしょうから。
 今日は茶地の大島にくすんだ黄色の半衿、黒の角帯に帆布の袴、茶色の足袋。 妻は深緑色に縞と型染めを併用したきものに象を刺繍した黒地の帯です。
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2004年10月31日(日)  No.448

城端・周遊スタンプラリー
 今日から「城端周遊スタンプラリー」が始まりました(H16年2月末まで)。 城端の名所(曳山会館・城端駅・じょうはな織館善徳寺桜ヶ池クアガーデン城端にぎわい館じゃんとこい)に設置したスタンプ4つと商店街39店舗で1つ、計5つ以上のスタンプを集めて応募すると、クアガーデンのペア宿泊券をはじめとした景品が抽選で当たります。
 さらに39店舗それぞれにクーポンがあり、様々な特典が! ちなみにうちでは、当店オリジナル”マイ箸袋”もしくは桜ヶ池ミルキーハウスの”カップアイス”のどちらか差し上げますのでお気軽にどうぞ!
 スタンプラリーの小冊子(写真左)は町内各所ほか店内にもあります。
 今日は伊勢木綿に茶色の半衿、黒の角帯に茶色の綿袴。 妻はグレーの紬地にホタル絞りをしたきものに黒地ハートの名古屋帯です。
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2004年10月30日(土)  No.447

今年の五箇山の紅葉は?
 車で10分少々の所に道谷(ドウダン)という紅葉の名所があります。 夏は暑かったし、台風もひどかったので今年はどうかと母が見てきました。 昨年と同時期なのですが、残念ながら少し遅かったようです(クリックすると拡大)。 赤みが少なく今ひとつでした。 ひょっとしたら山が疲弊してるのかもしれません。
 きょうは茶縞ウールに、明るめの茶半衿、腰紐一本でロング前掛け。茶地のネル足袋。 妻は紬地に染めを施したきものに薄クリームの半衿、白っぽい太畝紬の名古屋帯です。
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2004年10月29日(金)  No.446

見つけた!月光町
 京都へ日帰り出張です。 間近に迫ったアンティークきものと古布の会「古裂三昧(こぎれざんまい)」(11/9〜14に開催)の商品手当が主な目的です。 今回で最後のこの会ですが、過去最高の古着や帯が山のように集まる事になりました。 一つ一つ僕が吟味した程度の良い掘り出し物多数ですし、実際に着られるサイズのものも沢山ありますので是非ご予定を空けておいてください。 貴重な藍木綿もあります。
 伊勢丹7階の美術館「えき」KYOTOで池田重子コレクション『日本のおしゃれ展』を見てきました(11/14まで)。 明治・大正・昭和初期は高度な技術に支えられ、きものが最も輝いていた時期でした。 膨大な池田コレクションのなかから、よりすぐりの品を見事に組み合わせて陳列しています(写真をクリックすると拡大)。 大胆なデザインや繊細な刺繍技術に会場からは感嘆とも吐息ともつかぬような声が漏れてました。
 今回は2年前に見たときより少しフォーマル感の高い展示会でした。 図録を買ってきたので店内にてご覧いただけます。
 あ、余談ですが、NHKで放映している「おじゃる丸」が住んでるのは月光町ですよね。 京都市内で月光町を見つけました。 写真はその月光町にある「満願神社」ならぬ「月光稲荷大明神」。 さすが京都は奥が深い。
 月光町で道行くおじさんに突然「金田一を意識しとるやろ」と言われました。そんなつもりは無いのですが…。 やはり男のカジュアル袴は珍しいんでしょうか?
 今日はグレーベースの木綿袷に織りの入った黒の半衿、裂織りの黒の角帯、チャコールグレーの袴、よきもの倶楽部の織りの足袋、襟元にシルバーグレーのストールです。
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2004年10月28日(木)  No.445

木彫りの干支
 寒い朝を迎えました。 新潟県中越地震で被災された方々のことを思うとこの寒さが恨めしいです。
 小千谷とか十日町といえば繊維の町としても知られています。 かなりダメージがあるようで、特に小千谷市では無傷の所はないと言う事でした。 罹災後の生活のことも心配です。
 店内に来年の干支の置物(酉)を飾りました。 城端の澤哲郎さん作です。 若いけど異色の職歴をもった男性で、奥さんの幸美さんが彫刻の先生なんです。 写真ではわかりにくいですが、酉がイイ表情をしています。 毎年一つずつ揃えるのを楽しみにしてる方も多いです。
 気温が上がらないので、新潟の方に申し訳ないと思いながらも店の暖房を入れました。 きょうは厚手木綿に茶地の半衿、辛子の角帯に帆布の袴。茶地のネル足袋(ついにネルの登場です)。  妻は緑ベースの小紋に絞りの染め分けで雪持ち笹を描いた帯の組み合わせ。
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2004年10月27日(水)  No.444

城端らしさの最大公約数
 役場前のバス停が新しくなりました。 国道304号線を挟んだ町営住宅とマッチした素敵なつくりになってます。 多分この形が最大公約数の城端らしさなのでしょうね。 公共の建造物でもちゃんと和風建築になるのにどうして今までできなかったのか不思議です。
 来年完成予定の伝統芸能会館「じょうはな座(仮称)」がどんなものになるのか期待半分不安半分です。 先日地鎮祭(起工式)がありました、庵連合会長として出席せよとの事でしたが喪中なので遠慮しました。 じょうはな座の詳細がわかったらここにアップしますね。
 今日、青縞ウールの下はスタンドカラーシャツ、黒の角帯に灰黒の袴。 平成の書生スタイルです。
 寒いのでついにコタツを出しました。 エネルギー効率も良いし、頭寒足熱でナイスな暖房器具です。大好き!
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2004年10月26日(火)  No.443

募集!!「和布のブローチ作り教室」
 じょうはな彩菜まつりのメイン開催日は11月6日(土)7日(日)の2日間です。 当店では初日(11/6)に「らくらく着つけで彩菜まつり」を、2日目(11/7)に「和布のブローチ作り教室」を主催します。
【和布のブローチ作り教室】
お好みの布を選んでいただいて和風のブローチを作ります(写真) 
講師はクラブJOYでもおなじみの丹羽やす子さん
所要時間は1時間程度(10時〜16時の都合の良い時間にお越し下さい)
講習料 500円(材料費、型紙付)
 お茶を飲みながら楽しんでどうぞ! 見学自由ですのでお気軽にのぞいてください。
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2004年10月25日(月)  No.442

山下郁子さん総裁賞受賞祝賀会
 第51回 日本伝統工芸展で紬織着物「初雪の朝」にて総裁賞(最高賞)を受賞した山下郁子(やましたいくこ)さんの祝賀会に出席しました。 場所は城端別院の御殿という格式ある広間です。 ここから見える庭に民藝運動の創始者 柳宗悦氏が別院のお広敷に滞在中に書き上げた「美の法門」の記念碑があります。 伝統工芸と民藝とは密接な関係にあるのでこの会場を選んだのだそうです。
 【初雪の朝】について、山下さんの師匠である故;宗廣力三(むねひろりきぞう)さんのご子息;陽助さんは手紙で「宗広力三の影響をほとんど受けていない」と書きました。 川島織物の特別顧問;川島順吉さんも「いい意味で力が抜けた」と評しています。
 実際山下さんにお聞きすると『宗廣先生が「人が振り返るような織物(着物が自己主張しないが、良く見ると人を惹きつけるという意味)をつくれ」と教えてくださり忠実に守ってきました。 でもそれだけじゃダメなんだ』と吹っ切れたそうです。
 今回の受賞で念願の日本工芸会正会員になられた山下さんの今後の活躍に期待してます。 早々に帰られた方々はともかく、出席した約100名の方々はみな自分のことのように喜んでました。
 会場にはきもの姿の方がチラホラと。 やはりいいですね、こういう場での着物は。 僕は別染めしたゴザ目の江戸小紋に焦げ茶の半衿、黄金色の角帯に木賊色のお召羽織、羽織紐は茶、桑染め色の足袋です。
[第51回日本伝統工芸展金沢展](10/29〜11/7) 石川県立美術館 (会場内で販売してる図録の表紙は山下さんの作品です)
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2004年10月24日(日)  No.441

半衿が40色
 小物を気軽に替えていつもの着物をイメチェンして楽しんでもらえたらと、オリジナルで木綿の半衿(200円以下)を作っています。 これでも物足りない方の為に、新たにポリエステル色半衿を揃えました。 塩瀬と縮緬の長所をとった織り方です。 色数はなんと40色(写真をクリックすると拡大します)。 男性でも使える渋い色もありますので色合わせに困ったときにご利用ください。
 無地の帯締めも常時40色揃えてます。
 きょうは茶色の大島の下にだまし襦袢と焦げ茶のだまし半衿、黒の角帯に焦げ茶の袴、茶色の足袋。
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2004年10月23日(土)  No.440

おすすめサイト その8
 城端は善徳寺の寺内町として栄えた町です。 この真宗大谷派(東本願寺)の別院である善徳寺の公式サイトができました。
真宗大谷派 城端別院善徳寺公式サイト
 内容は多岐に渡り、広く深く寺院内と行事を紹介しています。 見応え充分なサイトですのでブックマークしておかれる事をお薦めします。 当店のリンク集からも飛ぶ事ができます。
 気がついたら前回のおすすめサイト紹介から1年以上経ってました。 もっと精進が必要ですね。 
 今日は茶&黒縞のウールに焦げ茶の半衿、黒の角帯に茶の木綿袴。 妻は薄黄の紬に黒地の帯です。
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2004年10月22日(金)  No.439

台風23号とたたかう
 日本に上陸した台風23号は大変な被害をもたらしました。 災害に遭われた方にお見舞い申し上げます。 そして不幸にも命を落とされた方のご冥福をお祈り申し上げます。
 台風被害の少ない富山県ですが今回は別でした。 猛烈な風と大量の降雨により、一夜明けると大変な事態に…。 カイニョ(屋敷林)は折れ、河川は氾濫し、屋根が飛び、海王丸が座礁しました。
 城端では風はやや弱かったものの、強い雨が長時間降り続き「過去10年間で最も土砂災害の危険性があるので注意が必要」でした。 人的被害が出てないのが幸いです。
18:00 店を早じまいさせていただいて台風に備える
19:30 craft Lunのテラコッタ部分に浸水、どんどんしみ出してくる水を雑巾で絞る
22:30 バケツ50杯以上かき出すが、依然勢い衰えず(腰が痛い)
23:00 少しでも…とドライヤー2機で浸水箇所に熱風をあててみる。 あまり効果無し(気休め)
24:00 握力がなくなって雑巾を絞れなくなる。右手にゾウキンマメ(!)ができた
24:30 土嚢のかわりに手芸用ペレットで小袋を作る。 あとで考えたらペレットは水に浮くという欠点が(苦笑)
26:00 富山県を通過した模様、雨が少し弱まる。 さすがに疲れてる
26:30 数ヶ月分の新聞紙を床に敷いてから就寝(事実上の敗北宣言)
06:00 起床。 現場を見ると、水が退いていた(勝利!)
09:00 片付け掃除開始
12:00 ようやく開店
 幸いにも商品に被害はありませんでした。 被害総額;945円(誤用したペレットのみ)
2004年10月21日(木)  No.438

帯締を選別する
 うちは着物や帯、そして小物も完全に買い切ってます。 自分達の選んだおすすめの商品を安くお客様に提供するためです。 その分仕入れは真剣勝負!
 写真はカジュアルな帯締めを選んでいるところです。 組のしっかりしたイイのが入りましたのでお近くへお越しの際はお手に取ってご覧ください。
 今日の妻は深緑地に縞と柄を染めた小紋に白っぽい帯、辛子色の帯揚に茶色の帯締をしています。 僕は織りの木綿袷に柿色の半衿、男のロング前掛け。
 毎年10月20日は西上の恵比寿講ですが、喪中のため遠慮しました。
 超大型の台風23号が迫っています。←もういいかげんにして欲しい…。
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2004年10月20日(水)  No.437

良き事聞く
 高岡短大の特別公開講演会を聴講しました。 講師は十代目坂東三津五郎(もと八十助)さん、演題は「江戸文化の華 歌舞伎における粋と意匠」とあらば行かない訳には行きません(無料ですしね)。 実は昨年もこの特別講座を受講しています。 しかし今回は人気役者が講師とあって、会場は早くからいっぱいです。 高岡北インターで下車しR160を戻るというワザ(?)を使ったので開始時間より30分早くつく事ができ、なぜかポコッと空いていた最前列に陣取る事ができました。
 研究熱心な三津五郎さんらしく、歌舞伎の舞台や衣裳のスライドを投影しながら細かく解説してくださいます。 江戸三座の定式幕の話は知ってましたが、曽我五郎が蝶、十郎は千鳥が定式というのは初耳でした。 役名にかけた衣装の話(朝顔仙平etc.)や、他にも知らない事を沢山教えてくださったので真剣に聞き入ってしまいました。
 後半は浴衣柄等でおなじみの「斧琴菊(よきこときく)」や「鎌輪ぬ(かまわぬ)」「芝翫縞(しかんじま)」「佐野川市松」「三津五郎格子」などの説明があり、大和屋一門の「永木格子(えいきごうし)」の由来、さらに三津五郎さん考案の「矢的矢」「山兎八」の解説がありました(写真をクリックすると拡大)。
 最後に三津五郎さんが熱くこう語ります。「今は大歌舞伎だけになってしまったが、昔は農村歌舞伎や子供歌舞伎、そして沢山の地方歌舞伎があった。そして支援してくれる人とともに歌舞伎を育ててきた。いま歌舞伎を見る事は特別の事になっているが本当はそうじゃない。ミュージカルやバレエ、オペラは日本で廃れても世界では残るけど、歌舞伎やお能、きものや畳などは日本から消えたらこの世から消えてしまう。みなさん年に一度くらいはきものを着てください(ここで僕は内心拍手喝采)。そして11/9の松竹歌舞伎富山公演にはみなさんきもの姿でお越し下さい(笑)」
・・・さすがです。 三津五郎さんはこれ(宣伝のことじゃないですよ)が言いたかったんだなぁ、と思いました。
 「成人式の振袖が初めての子はどうやって袖を通していいのかさえわからない、でも小さいときに一度でも着た事がある子ならちゃんとできる。子どものときにちゃんと経験させておくことが必要です。歌舞伎でも狂言でも絵画でもちゃんとしたものを見せてあげてください」と。 う〜ん、確かにその通りです。
 最後に質疑応答の時間があり、誰も手を挙げないのでしょうもない質問をさせていただきました。 僕『「道元の月」を見させていただきました(「良かった」とは言わない)』 三「ありがとうございます」 僕『「道元の月」はともかくとして(!)、新作歌舞伎の衣装は誰がデザインするんですか?』 三「鎌倉時代に詳しい先生です。道元の月は真面目なお話なのでお遊びはナシです」 僕『・・・(そうじゃなくって)』 …でもその後質問が相次いだので良かった。
 今日は雨、妻はマンツーマンの着付け教室があり、薄い黄色の紬に黒地に白象を織り出した帯。 僕も正絹のきものを…と思ってましたが雨の強さにメゲました。 ごく薄の茶色にネップの入った厚手木綿にくすんだ黄色系の半衿、辛子色の角帯に焦茶の帆布の袴、茶色の足袋に鼻緒を自作した右近下駄。 会場にはもうひとりアンサンブルをお召しの女性が居られたようです。 
 翌日(11/20朝刊)の北日本新聞に講演会の写真が載り、チラリと僕が写ってました、へっへっへ〜。
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2004年10月19日(火)  No.436

豆腐パスタの作り方
 昨日から熱けがある娘と二人で留守番しています。 朝はだいぶ熱が下がっていたのに、観光協会の役員会に出席してる間に38.7℃まで上がりほっぺたが腫れ上がってました。 慌てて氷で湿布していたのですが、なかなか良くなりません。 困ったあげく新潟にいた妻にメールを送り究極の熱冷まし「豆腐パスタ」の作り方を習いました。
(1)木綿豆腐(もしくは焼豆腐)1/2丁を水気をよくきってすりつぶします。
(2)ショウガを豆腐の1/10くらいすりおろして入れます(写真)。
(3)つなぎに小麦粉を適量入れて、よく混ぜます。
(4)ガーゼで包んで出来上がり。
 これをペタンと貼付けると信じられないくらい熱が引きます。 簡単で効果絶大ですので、ぜひ一度お試しください。
 今日は藍染めの作務衣に兵児帯をしめ、黒灰の袴を穿き、襟元はグレーの正絹ショール。 ちょっと見は居合道の先生です(笑) 「いさどい」とお褒めの言葉(?)を頂戴しました。
2004年10月18日(月)  No.435

小学校の窓ふき
 朝8時から城端小学校のPTA校内清掃です。 学習発表会が迫ってるので普段できない窓拭き中心です。 昨年同様に沢山の親御さんが参加されました。
 清掃終了後「熊よけ鐘」の案内が…。 そうなんです、今秋北陸ではツキノワグマが人里に降りてきています。 台風や猛暑の影響で木の実がとれなくなったとか、里山が荒廃しヤマとサトとの境界があいまいになったからとも言われています。
 隣の福光町では人的災害まででています。 子ども達はランドセルに鈴をつけて集団下校しているし、消防車が朝6時に鐘をならしながら町中を巡回し、熊が寄り付かないように気をつけています。 この秋県内で射殺された熊は66頭にもなりました。
 僕はこの熊騒動は驕った人間への警鐘だと受け止めています。
 今日は青縞のウールにかなり渋い薄黄色の半衿、またまた帯無しでロング前掛け。 着流しでも裾が乱れないので軽快です。
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2004年10月17日(日)  No.434

図書館でお仕事
 娘を小杉の和田舞踊研究所に通わせています。 発表会が近づいているので練習時間が長く、一日レッスンが続きます。
 空いた時間を利用して役場裏の小杉町民図書館を利用しました。 広々としたスペースに大きな書店と同じ感覚で本が並んでいます。 ウロウロ歩くのがとても楽しい、本好きにはたまらない図書館ですね。
 ゆっくり本を読みたかったのですが、古裂三昧のDMを作らなくてはならないので、ノートパソコンを持ち込みました。 壁際に置かれた机には電源もあるので助かります。 あと一つ注文をつけるとしたら無線LANのホットスポットがあれば完璧です。
 きなるいなぁ、この図書館。
 昼食は外に出てベンチでお弁当。 雲一つない快晴に手入れされた花々…、気持ちのよい一日でした。
 今日は縞の片貝木綿に黒の半衿、黒い角帯にチャコールグレーの袴、グレーのタビ、酒袋の鞄にiBookをしのばせて。
 城端ではフツーですが、小杉では珍しいのか「武士」と注目を浴びました(^^;>
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2004年10月16日(土)  No.433

専門店らしい柄とは?(具体的にいうと)
 子どもの成長は早いもので(見た目の幼さはともかく)我が家も全員小学生です。 男の子の一ツ身、女の子の一つ身とも何度も着ました。 七五三だけではなく、親戚の結婚式、城端曳山祭にも(ホントにきもの姿の似合う祭です)。 ふだん親のきもの姿を見てるせいか、自分たちも着たがるんです。
 店のステージは先日まで片貝木綿や伊勢木綿などを飾っていましたが、子どもの着物に模様がえしました。 いままでちょっと地味だったのが、パッと明るくなってます。 「鷹や兜じゃイヤだ」(量販店に行くと、これらの柄ばかりだそうです)方の為に、専門店でしか扱っていない柄(もちろん品質も違います)を取り揃えています。 可愛いお子さんorお孫さんの着姿を想像してみてください。
 今日は茶縞のウールにくすんだ黄色の半衿、腰紐だけの帯無しで帯無しでロング前掛け(本当に2分で着替えられます)
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2004年10月15日(金)  No.432

きものの愉しみは色合わせにあり
 遠方の方がきもの着用で遊びにきてくださいました。 店内に新しく設置したテーブルであれこれ着物談義をします。 ネットやメディアがいくら発展しても、地域の事はやはりそこにお住まいの方じゃないとわかりません。 こうしてお客様から情報をいただけるなんてとてもありがたいことだと思っています。
 お二人ともきもの着用比率の高い方ですが、木綿の着物は未経験だそうで、雨の日用に110センチ巾の生地をお求めになりました。 写真は八掛代わりの木綿生地を合わせているところです(クリックすると拡大)。 袖口など見える所にこの生地を使い、胴抜き仕立てにします。 木綿の種類は常時500以上あるし、裏地の色も数十色揃ってるので組み合わせを考えるのも楽しいですね。 裏地には小柄のプリント柄というのもアリですし。
 今日は生成り地にネップの入った厚手木綿に縞の半衿、黒の角帯に茶色の綿袴、茶色の足袋です。
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2004年10月14日(木)  No.431

愛があればパソコンだって(笑)
 月初めに修理に出していたモバイルギアMC-MK22(愛称モバオ)が帰ってきました。 中古を購入し、既に7年以上毎日使っているので赤丸の部分がひび割れて閉じられなくなったんです。
 NECのサポートに電話するとすぐに取りにきてくれました。 電話の応対も丁寧で好感が持てます。 まず状態を見てから見積もり金額をFAXするということです。 後日電話があり「ヒビ割れだけではなく、起動もしない」そうで「基板交換が必要」だそうです。 見積もり金額はナント2万円! うげげ!
 どうしようか迷っているうちに再度電話があり「こちらのミスでヒンジ部分を破損してしまったのでこの部分は無料修理します」とのこと。 それでも「マザーボードを交換しないと起動しませんよ」と言われました。
 発送前は使えていたのに…と納得できず、泣く泣く修理せず送り返してもらいました(送料1,575円が必要)。 モバオ君との長い付き合いもこれまでか…と寂しい思いで開封すると、ちゃんとフツーに起動するではありませんか!
 いやホントに嬉しい、これでまだまだ使えます! 10年は楽勝にクリアできそうです。
 今日は青地にと黒と白が混ざった縞のウールに黒い半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴。
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2004年10月13日(水)  No.430

赤とんぼ
 朝晩めっきり冷え込んできました。 寒暖の差が激しいので体調を崩す方も多いと聞きます。 みなさんお体の具合はいかがでしょうか?
 きょうは一日お店を休ませていただいて秋麗展の片付けと大掃除をしています。 一日がかりで店頭の模様替えまでやり終えたときは既にあたりは暗くなってました。 
 ふとつづらこみちに出てみると、赤とんぼが電球のかさに停まってます。 急に冷え込んだので暖まってるのでしょうか(クリックすると拡大)。
 そこで一句(笑)
 電球に 暖をもとむや 赤とんぼ
        ・・・・・・・オソマツ
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2004年10月12日(火)  No.429

男の前掛け
 ギャルソン前掛けをつかった着こなしを試してきました。 帯を締めないのであっという間(2分程度)で着替えられます。 しかし自転車に乗る時は裾が気になるので、長い前掛けが便利です。
 で、世の中に男性向けの和のロング前掛けが無いので作っちゃいました(写真)。 解像度が低いのでわかりづらいですが、いかがでしょうか? 両脇のポケットは意図的に左右に振り分けました。 軽くてかさばらず重宝しそうです。
 両手に持ってるのはギャルソン前掛けの新作です。 男性向けにサイズを一回り大きく作ってます。 柄も渋い縞や格子でお洒落でしょ?
 今日はグレー木綿の袷(裏地の方が遥かに高価です…)に焦げ茶の半衿、グレーの角帯にグレーの足袋。 そう、珍しく着流しです。 というのも男物前掛を試してみたかったから…です。
 秋麗展最終日。 朝からお客様がお越し下さってます、ありがたいことです。
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2004年10月11日(月)  No.428

心のこもったおもてなしを
 うちは家族だけでやっている小さな店ですので、催事と言っても経費をかけた仰々しい事はしません。 経費がかかれば大きな売り上げが必要になります。 不当に高価な商品を販売したり、無理売りしてお客様に不快な思いをさせるのがイヤなんです。
 そのかわり…と言ってなんですが、お越しになったお客様にゆっくりくつろいでいただけるように配慮しているつもりです。 お時間に余裕がある方には手作りの「ごっつお」でおもてなししています。 決して珍しい料理ではないのですが、忙しい現代ではこれが案外好評で喜んでいただいてるようです。
 台風の影響で予想最高気温が28℃だったので、黄色のコサシルクを着ました。 薄く色がついた半衿に辛子色の角帯、薄緑の袴に自分で染めた緑の足袋です。
 今日は城端で様々な行事がありました。 伝栄寺さんでは蓮如上人五百回忌法要のおねりが、西明では北海道芦別市から「芦別獅子保存会」が兄弟獅子の競演にいらっしゃいました。 祭が二つあったようで賑やかです。
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2004年10月10日(日)  No.427

木彫りの帯留め
 既製の帯留では飽き足らないので、木彫りの帯留を彫ってもらいました。 井波で彫刻を学んだ澤幸美さんという若い女性です。 繊細な所がいままでの帯留めとは違うでしょ。 白い部分はツゲ、黒い部分は黒檀です。 現在試用期間中で、耐久性等に問題が無ければ製品化します。 写真の帯〆は三分紐ですが、普通の平組みの帯締めも使える金具です。
 台風22号が上陸しそうです。 大雨になりそうなので厚手木綿のきものにくすんだ黄色の半衿、辛子色の角帯に焦げ茶の帆布の袴、薄茶の足袋です。
2004年10月9日(土)  No.426

クリスマスパーティーのきもの
 秋麗展が始まりました。 今回はテーマごとの展示をしています。 格式ある金婚式の着物、かわいい七五三のきもの、凛とした初釜の着物、楽しい観劇の小紋や紬、お仲間とのクリスマスパーティーのきもの、です。
 写真はその一部、変わり地紋で少し光沢のある紬に黒い塩瀬の帯を合わせました。 まさにクリスマス仕様でしょ? 他にも雪の結晶の模様の帯や、ピエロの帯など楽しい名古屋帯が沢山あります。 もちろんシックな帯もありますので一度ご覧ください。
 今日は茶地の大島にだまし襦袢と焦げ茶の半衿、黒の角帯に焦げ茶の袴、足袋は茶色です。 妻は緑系の染め小紋に白っぽい帯でした。
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2004年10月8日(金)  No.425

秋麗展にお越し下さい
 明日から11日まで秋麗展です。 祖母の病気や不幸があり、実に一年ぶりの売出しになります。 森口華弘、品川恭子、福田喜三郎、細見華岳、勝田保子、中町博志(敬称略)などの人気作家から、山形の馬下助左ヱ門の草木染め紬まで「きよべ好み」を集めました。 一度ご覧いただければウチの柄ゆきがわかると思います。
 展示会は販売会という一面だけではなく、当店のポリシーや商品を知っていただく格好の場であると考えてます。 ほぼ100%買い切りだし、自分たちの目で選んだものばかりだから、価格の安さとセンスには自信があります。
 また今回は特に観劇向きの小紋や紬、クリスマスパーティ用のきものに力を入れました。 この秋富山で沢山のコンサートや芝居があります。 しっとりとした大人の雰囲気のものが多いので、きもの姿での観覧を是非お薦めしたいです。 これまでコツコツ集めた手の込んだ小紋と名古屋帯の品揃え&コーディネートをお見せしたいです。
 今回で城端十景もその四になりました。 ついに城端別院善徳寺に挑みます。 亡き祖母が心の拠り所にしていた場所だったのでどうしても今回載せたくって(細かいのでもっと上達してからと考えてはいたのですが…)。 作業は延べ20時間かかりました、ふぅぅぅ〜。
 その一が二年前、その二('03年3月)、その三('03年9月)のペースで行くと、城端十景が揃うまであと5年はかかりそうです。
 今日はグレーの伊勢木綿に黒の半衿、黒の角帯にチャコールグレーの木綿袴。 妻は薄紫の紬に当店オリジナルの木綿の京袋帯、そして「和気逢々」の割烹着。
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2004年10月7日(木)  No.424

オリジナルブランド「和氣逢々」発足
 mada in cottonさんと一緒に試作してきたオリジナル割烹着ができあがりました。 洗える和布を使い、洋装にも和装にも似合うデザインになっています。
 世にお洒落なカッポウギが少ないので細部のデザインにはかなりこだわりました。 この衿ぐりをご覧ください、優しくて可愛いでしょ。 使い勝手も「主婦の智恵」満載です。
 コンセプトは「なごみ、心地よさ、懐かしさ」なのでブランド名を「和氣逢々(わきあいあい)」と名付けました。 柄はいろいろ、手作りなので多品種小ロット生産です。
 これから和氣逢々ブランドの様々な製品を作っていくのでお楽しみに。
 今日は縞の片貝木綿にくすんだ黄色の半衿、辛子色の角帯に焦げ茶の木綿袴です。
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2004年10月6日(水)  No.423

高級料理旅館で懐石をいただく
 縁あって夕食を金沢寺町の金茶寮本店でいただくことになり、夫婦でよばれました。 「政界財界御用達(?)の我々庶民には縁のない超高級料理旅館」と、噂には聞いていましたが、足を踏み入れるのは初めてです。
 分かりにくい場所だということで、遠回りして寺町から登ったのですが、やっぱり迷いました。 進入口が見つからなかったので、下菊橋のところまで坂を降りて、地図にある細い道を車で登ろうと思ったら、そこは階段でした。 …さすが金沢(謎)
 だいいち大通りに案内看板が一枚も無いんですもん、迷う訳です。 運転手付きの黒塗りの車かタクシーで来る人が多いのでしょうね。
 犀川の斜面を利用した広大な敷地に庭園と5つの離れがあり、それぞれ独立しています。 客は一旦戸外に出て庭園を通り抜け石段を降りなければなりません。 料理もすべて調理場から運ぶので大変です。 我々が通されたのは富貴の間でした。 ガラス戸を開けると、庭の滝の音がゴウゴウと響きます。
 料理は、絶品です。 味といい美しさといい文句のつけようがありません。 写真は八寸です(クリックすると拡大)。 珍味嫌いの僕でもきれいにたいらげました。 こんなに美味しいとは思ってもいませんでした。 機会があればまた呼んでくださいね…って誰に向かって書いてる(笑)
 今日はグレーの織生地の木綿袷に茶の半衿、黒の裂織角帯にチャコールグレーの木綿袴、グレーの足袋です。 妻は紬地に絞りと染めを併用したきもの、白っぽい生地に藤色を絞った名古屋帯。
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2004年10月5日(火)  No.422

城端に中古PCショップがオープン
 ウチの数軒北側にある石屋さんという仕出し屋さんが突然中古PC販売を始めました。 野菜のショーケースに整然とノートパソコンが並んでいます。 こりゃなかなか壮観な絵でしょ?
 店主の石崎さんのパソコン歴はMS-DOSの時代から…という筋金入りですのでサポートは万全でしょう。 興味半分でもいいから一度覗いてみてはいかがでしょうか? 残念ながらMacはありませんが。
 それにしても仕出し+PCの複合店舗とは…さすが城端、懐が深い!←そういえば昔床屋さんでC言語を習ったこともありました。
 今日は寒さに耐えられずついに引っ張りだしてきた青縞のウールにくすんだ黄土色の半衿、黒の角帯に薄緑の木綿袴、グレーのタビです。
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2004年10月4日(月)  No.421

日本伝統工芸展で城端が大活躍
 今年の第51回 日本伝統工芸展でこの小さな城端町から3名が入選し、さらになんと山下郁子さんが日本工芸会総裁賞を受賞されました。 総裁賞といえば最高賞です。 これは快挙!町民挙げてお祝いしなくては! …ということで山下さんについては日をあらためて書く事にします。
 入選された細川 毅(ほそかわたけし)さんにいろいろお話を伺いました。 細川さんは第40回 日本伝統工芸展で「栃拭漆蓋物(とちふきうるしふたもの)」で日本工芸会奨励賞を受賞し、他に何度も入選なさってる方です。
 木の種類や木目の違い(写真をクリックすると拡大)、漆の色の違いなどいろいろ有意義なお話を聞く事ができ、とても勉強になりました。 細部まで手を抜かないことと日々勉強して新しい事に取り組むことが大事だという所は染織もおなじだなぁ…としみじみ思います。 たくさんのヒントをいただいた一日でした。
◆細川木工房◆城端町是安1138 tel 0763-62-3144
 今日はグレー縞の伊勢木綿に焦げ茶の半衿、黒の角帯に炭黒の木綿袴、グレーのタビです。
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2004年10月3日(日)  No.420

善徳寺太鼓堂の修復
 県内最大風速を記録した台風18号により、別院で現存する最も古い建造物である太鼓堂の屋根の銅板が剥がれました。 大急ぎで修理をしています(写真をクリックすると拡大します)。
 ここは別院の北東すなわち鬼門に当たるので石垣の角を落としてあるんです。 ちなみに、寺内町エリアとしての北東には城国寺という禅寺が配置されています。 城端は町建てに風水も取り入れられた計画都市だったのです。
 今日は黄色のコサシルクにグレーがかった地紋付きの半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴、グレーのタビに右近下駄。
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2004年10月2日(土)  No.419

となみ詰所に泊まってみる
 昨日は品川恭子さんのところに半日いたので、一泊して問屋と染屋さんを回ります。 妻はサンダーバードで帰ったので、僕一人東本願寺の近くにある砺波詰所に宿泊しました。 烏丸通をはさんだ総会所のすぐ裏です。
 城端大窪にある大福寺の太田浩史住職がとなみ詰所(宿坊)の存続問題について活動しておられるのを知っていたので、まず利用させてもらおうと考えたんです。 詳しくは戸出の光證寺さんのサイトをご覧ください。
 JR京都駅から歩いて数分、地下鉄五条駅から150mの好立地。 場所も烏丸通の東側を京都タワーを背にして真っすぐ歩いてると着いてしまうわかりやすさ(注;烏丸通の一本西です)。 
 相部屋を覚悟していたのですが、なんと8畳間に僕一人の広々とした部屋をあてがわれました。 報恩講の時以外はめったに満室にならないそうです。 もちろん寝間着や歯ブラシ・タオル・テレビ付きです。 共同風呂は広くはないけど、浴槽で足を伸ばせるのでホテルより格段に心地よいです。 朝食は朝7時からですが融通を利かせてくれます(僕は東本願寺のお朝事に参詣したので、8時にしてもらいました)。 ご飯にみそ汁、サラダに煮物、卵焼きなど身体に良さそうなメニューです。
 同宿の方は様々で、華道の先生(?)、旅のご夫婦など、1週間くらいの長期滞在なさる方が目立ちました。 別に浄土真宗の門徒でなくてもよいみたいで、もちろん砺波地域にゆかりの無い方でもOKです。 一泊朝食付で5000円。 ここは穴場でしょう!
 かすかな記憶を辿れば、初めて泊まったのではなく、'70大阪万博のときに2階に泊めていただいたようです。 小学校低学年だったのであまり定かではありませんが、母に聞くとそういってました。
◆砺波詰所 京都府京都市下京区不明門通花屋町下る高槻町361 075-351-6468
 そうそう、浄土真宗で朝昼二回説教があるのは城端別院と本山だけだと聞いているので朝7時にお参りしてきました(写真) さすが本山、沢山の方が居られます。 しかしながら、黒い衣に輪袈裟をかけた研修中のお坊さん(?)がほとんどで、僕を含めた民間人は10人程度でした。 善徳寺の方がお参りは多いのかもしれません。
 今日は昨日のきものに半衿を柿色に交換しました。 きもの姿で一泊しても手荷物がほとんどないので楽です。
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2004年10月1日(金)  No.418

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