「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2004年9月

品川恭子さんのアトリエへ
 樋口可南子さんをはじめとしてファンの多い染色作家、品川恭子さん。 京都宇治市のアトリエに夫婦でお邪魔しました。 東京での年に一度の個展前のお忙しい時にも関わらず、品川さんは気持ちよく迎え入れてくださいました(感謝)。
 しかし個展前ということがこちらには幸いで、沢山の作品を一度に見せていただくことができました。 そのうち何点かに袖を通させていただきご満悦の妻之図。 変則絽の夏きものです。 薄く染めた地色に藍色の芭蕉の葉、白く積もった雪が涼やかです。
 このアトリエで下絵から糊置、友禅、ローケツ、地色ひき、箔置きまですべてこなすそうです。驚き!! 世に沢山の作家さんはおられますが、地色を自分で染める方は皆無に近いのではないでしょうか? 理由をお尋ねすると「色」へのこだわりなのだそうです。 図案もそうなのですが、品川さんの色使いには驚かされます。
 「同じものを作るのが嫌い」とおっしゃる品川さんに本物の作家さんのあるべき姿を見ました。
 今日は雨が予想されたので白っぽい厚手木綿のきものに茶色の半衿、裂織りの角帯に焦げ茶の袴、白茶の足袋。 妻は紬地に絞りや染めを併用した単衣に太畝の白い絞りの帯です。
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2004年9月30日(木)  No.417

朝顔が(今ごろ…)盛りを迎えました
 昨夜は仲秋の名月でしたが、厚い雲に覆われて見られませんでした。 残念んっっ!(波田陽区風)
 10月にもなろうかというのに店横の朝顔が満開です。 このまま順調に育てば中旬に種が穫れるでしょうか、楽しみ楽しみ。 完全に季節外れですが、車中からでもめでてやってください。
 今日は片貝木綿に地紋の入った黒い半衿、裂織りの角帯をへたれ結びにして薄茶の木綿袴です。
 明日は京都へ…、また台風とガチンコ勝負することになりました。 嫌だなぁ…。
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2004年9月29日(水)  No.416

テント解体中
 むぎや祭のメイン会場である別院境内には数年前から雨よけに巨大なテントがその都度建てられています。 現在解体作業中ですが、写真で見ていただいてもわかるようにかなり大きなものです。
 テントのお陰で雨で中止の心配がなくなりましたが、舞台背景の別院本堂を見られません。 ホールや体育館ではなく、お寺がステージというのがむぎや祭のウリなので、この際思い切って撤去すべきだと考えています、個人的な考えですが。
 来年の麦屋にむけて改善すべき点がいろいろ見えてきました。 「現場」が熱いうちに記録しておかないと…。 10月11月は彩菜まつり、まちなかの開催日は11月6日(土)7日(日)の二日間。 当店では「らくらく着つけで彩菜まつり」と「和布のブローチ作り教室」を開催します。
 きょうは縞の伊勢木綿に黒の半衿、太畝の黒い角帯にチャコールグレーの木綿袴。
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2004年9月28日(火)  No.415

お客様に支持される店に
 8月22日夜大山町粟巣野のKAKI工房で火事があり、工場兼倉庫と工場、資材置き場、ショールームを全焼したというニュースを覚えていらっしゃいますか? 我が家にとっては衝撃的な出来事でした。 故柿谷さんの考えに触れ、リビングをKAKI工房に作っていただいています。
 心配していましたが、多くの方々の励ましで(ウチも微力ながら生地を送らせていただきました)工房を再開なさることになったようです。 良かった…。 顧客に支持されるメーカー(店もですが)っていいですね。
 10月のマザーズキルト展の案内を頂戴しました。 これからも良質の家具とすてきなキルトを作り続けていただきたいです。
 写真をKAKIのテーブルの上で撮ってます。5年経ってだんだんいい色になってきました。
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2004年9月27日(月)  No.414

らくらく着付で街をあるこう2
 カジュアル着物を楽しく着る練習をして、きもの姿の似合う街城端を歩こうという趣旨の会「らくらく着付で街をあるこう」を主催しました。 前回より参加者が増えたので嬉しいです。
 午後に集まっていただいて、お持ちのきものや帯(レンタルも用意しました)と小物とのコーディネートをあれこれ考えます。 ご存知のように帯締一本で印象がずいぶん変わります。
 その後男女別に(当然ですが…)着付けの練習を2時間程度…、初心者でもおおよそご自分で着ることができました。 上級者の方はノウハウの交換をしています。
 運良く雨が上がったので、市街地を散策することにしました。 今回は観光ガイドグループ「機の声」の協力をいただいています。 田村万盛堂さんの小路から豆蔵荒町→別院→今町→桂湯→織館と、きもので歩けるペースで1時間強。 楽しいガイドで飽きさせません、さすが! 今回はガイドの方にもカジュアルきものを着ていただきました。 とてもいい雰囲気だったと思います。
 参加された方はとても喜んでおられたので自信がつきました。 次回は11月6日、じょうはな彩菜まつり初日に開催します。 「古着を買ったけど自分で着られない」とか「きものが好きだけどきっかけが無くって…」という方もお気軽にご参加ください。
 参加なさった方は紬やお召、銘仙など。 僕は辛子色のコサシルクにアクセントに黄色い半衿、薄緑の袴です。 妻は薄紫の目立たない太縞の単衣紬にグレーベースの更紗名古屋帯でした。
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2004年9月26日(日)  No.413

桜ヶ池温泉初体験
 西上若連中(恵友会)のむぎや祭慰労会場は桜ヶ池クアガーデンでした。 クアガーデンでの宴会や食事は何度もあるのですが、実を言うとお風呂(温泉)は初めての利用です。 城端町民のなかでは稀ではないでしょうか。
 タオル必須だということを知らなかったのですがアセりましたが、懐中に日本手ぬぐいが一本入っていたので難(?)を逃れました。 そうです、和装で入ったんです。 混雑していた脱衣所で、さすがに奇異の目で見られました。 温泉を制覇したので、次の目標はプールとエステです(笑)
 欧風のクアガーデンの二階に座敷があったことも新発見! 写真はコース料理の前菜です(クリックすると拡大)。 この後スープ、刺身、魚料理、肉料理、茶碗蒸し、ご飯とみそ汁、デザートとコーヒーと続きました。 新シェフが気合いを入れて作ってくれました。 美味しかったです。
 鉄紺のコサシルクに薄いグレーの半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴。
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2004年9月25日(土)  No.412

パティオで書き込み
 気持ちの良い気候が続いています。 ようやく9月らしい気温になりました。 こんなときはiBookを持ち出して気分転換に戸外でメールを書いています。 AirMacを使用すると簡単に無線LANが組めるので便利です。
 今日と明日は「ニシの市」 毎月企画を打ち出していますが、今月はオリジナルの和柄エプロンとデザイン割烹着を提案しました。 評判は上々です。 近いうちにモデル(手近な所で妻ですが…)に着せて発表したいと思っています。
 久留米の文人絣にシケ引きのヘコ帯、薄緑の草木染め袴を穿きました。
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2004年9月24日(金)  No.411

TEXTILEの旋律
 じょうはな織館にて〜川島テキスタイルスクール〜「TEXTILEの旋律」展が始まっています(10/11まで、水曜定休、入館無料)。
 早速見てきました。 川島テキスタイルスクールとは、京都の有名織物メーカー川島織物の創業130年を記念して30年程前に設立された染織学校です。 年齢やキャリアを問わず広く門戸を開放し、単なる技術者ではなくテキスタイルアーティスト(作家)を多数輩出しています。 今回は近年の修了生の作品展です。
 さすがに個性的な作品が多く、見応えがありました。 写真のオブジェはどうやって作ったのか?想像もつきません。
 川島織物の創業者川島甚兵衛氏は城端出身でそのご縁もあって今回の展示になりました。 当店でも袋帯を中心に扱っていますので機会があればご覧ください。
 辛子色のコサシルクの下はよきもの倶楽部きものブラウス(黒)、半衿の取り替えがワンタッチです。今日は細かい市松にしました。 黒の角帯に薄茶の袴。
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2004年9月23日(木)  No.410

観光ガイド出現!?
 曳山会館のいかにも城端らしい電話ボックス前におもしろいものができました(写真参照)。 マップの下にあるハンドルを20回ばかしグルグル回してお好みのボタンを押せばあら不思議、街の説明が流れます。 じょうはな織館・曳山会館・水車の里・桜ヶ池公園・むぎや節の5つから選べるので試してみてください。 試験設置なので年内限りかもしれないのでお早めに!
 今日は予想最高気温が24℃と、昨日に比べて10℃も低いです。 深緑のコサシルクにくすんだ青緑の半衿、辛子色の角帯に薄緑の木綿袴でした。
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2004年9月22日(水)  No.409

店内緑化計画
 お越しになった方皆さん(お客様を含めてすべての方)にくつろいだ気分になっていただこうと、店内にクラシック音楽を流してます。 さらに目につく所にどんどんグリーンの観葉植物を設置しています。 植物が持つというヒーリング効果を期待してるんです。 もちろん目に優しいことも重視しました。 写真をよくごらんください。 あれれ?どこかで見たことのある石が(笑)
 朝から30℃を越えています。 麻を着たいのですが、さすがにそうもいかず鉄紺のコサシルクを着ました。 薄クリームの半衿に、黒の角帯、ざっくりした福光麻の袴です。
 以前すげた鼻緒を直しました。 ツボにワックスコードを流用し、刺繍糸で丁寧に巻き上げます。 簡単だし痛くありません。 なかなかいい方法を見つけたと自負しています。
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2004年9月21日(火)  No.408

お祭りすんで…
 昨夜の総踊りが終わった後、店前の町営駐車場で街流しが始まりました。 ゆったりと演奏される麦屋節も哀調があっていいものです。 しかし店を閉めたのが0時半、その後夫婦で祭の反省会をしていたのでさすがに眠い…。
 なんとか朝起きだして、露天商が捨てて行ったゴミ出しをしようとしたら、中学生が街のゴミ拾いをしてくれてました。 聞くと曳山祭の後もきれいにしてくれていたんだそうです。 嬉しいですね。
 朝8時半からボンボリやアンドンを町内総出で片付けます。 ジュース一本で苦言も言わず黙々と働く地元民がいるからこそ祭ができるんです。 露天商の後の歩道には油染みやタバコの吸い殻が散乱しヒドいことになってます。 祭前日の17日には露天商が一般人に難癖をつけ逮捕されました。 祭が大きくなるにつれ、香具師との関わり方も再考せねばなりません。
 さらに楽しい良い祭になりますように…。 来年は9月17(土)18(日)の「敬老の日の前日」開催になります。
2004年9月20日(月)  No.407

町並み踊りのステージ
 むぎや祭最終日、昨夜降りそうだった雨もなんとか持ちこたえ、うまい具合に早朝3時ぐらいに大雨が降りました。 出すものを出したのでスッキリとした快晴、祭日和です。 といってもぐんぐん気温が上がり、富山の最高気温は昨日同様32℃を越える真夏日! 日本一の暑さです。 9月下旬なのにいったいどうなってるんでしょうか?
 3連休の中日なので午前中から観光客が町中をそぞろ歩いています。 しかし朝からやってるのは麦屋節コンクール全国大会(のど自慢)のみ…。 う〜ん、遠くからお越しになった方をガッカリさせない行事予定を組まなくては…。
 1時からは笠踊り講習会があり、3時からはお待ちかねのむぎや踊りが始まります。 善徳寺のメイン会場と市街地各所の街並み踊り会場はいっぺんに賑やかになりました。 今年は出丸に街並み踊り会場が新設され、馬の背台地の地形を利用し東山をバックにした見事な舞台となりました。 お金をかけずとも住民の智恵と熱意でいろんなことができるというお手本ですね。
 夜はパレードの後、観光客を交えての総踊り。 広い西町通りに大きな長い踊りの輪ができ、一時は二重にもなりました。 参加者には地元の造形作家岩城信嘉さんが書いた非売品の手ぬぐいをお渡ししています。 毎年新作が出るのですが、今年はまた文面が傑作でした。いつか機会があれば載せますね。 この手ぬぐいがまた凄い人気なんです。
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2004年9月19日(日)  No.406

じゃんとこいむぎやのステージ
 第54回城端むぎや祭。 11月に近隣町村と合併するので「城端町」としては最後の麦屋になります。 せっかく旧町のみならず全城端あげての祭に育ちつつあるのに、このタイミングでの合併は残念だし心配です。
 初日の今日は言ってみれば「動のむぎや」を楽しめる日です。 とくに5年前から始まった「じゃんとこいむぎや」は圧巻でしょう。 過去最多の26チームがエントリーしました。 踊り子たちは老いも若きも色とりどりの衣裳に身を包み、普段は落ち着いたたたずまいの町並を一変させます。 市街地での踊りなので、夜のライトアップでいっそう美しさが引き立ちます。 この舞台が忘れられずに城端に踊りにくるチームもあると聞きました。
 今年の優勝は石川県の沙中金翔湖焔舞隊でした。 独創的な振り付けと、ツボを押さえた演舞に感激。 僕はむぎゃっぷ(じゃんとこい)と西上(正調)で踊る予定でしたが、舞台が押していたので前者(MuGAPu~)を諦めました。 仕方ないですね。
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2004年9月18日(土)  No.405

かぐや姫通り
 いよいよ明日はむぎや祭本番。 夜には善徳寺で前夜祭が開催されました。 我々西上を含めた6団体が本番さながらに舞台披露します。 僕は四つ竹でしたが舞台上のトラブルが気になって散々でした。 というのは男の子のむぎやの出が遅れて舞台で立ち往生してしまったからです。 彼らは悪くないので、ちゃんと見てやらなかった大人の責任ですが…。
 写真は曳山会館の裏の今町です。 昔の街並として有名です。 商工会女性部が竹を切ってオブジェに仕立てました。 近隣の方の協力もあり、夜はこんなに幻想的な通りに変身します(クリックすると拡大)。 昨年よりいっそう素晴らしくなってます。 かぐや姫通りと名付けました。
 きょうは細かい格子に織った黄色のコサシルクに生成りの半衿、浪人結びにした裂織りの角帯に薄茶の腰板無し木綿袴です。
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2004年9月17日(金)  No.404

死刑は犯罪の抑止力にならない
 池田小学校児童殺傷事件の宅間守死刑囚の刑が執行されました。 異例の早期死刑に世間では見せしめではないかとの声が上がっています。 しかも死刑は宅間死刑囚が望んだ処遇だということです。
 同じ世代の子を持つ親として、ご遺族の感情は痛い程理解できます。 しかしながら、今回のように刑の執行が早いとか遅いとかは別にして、僕は人が人の命を奪う死刑制度そのものに疑問があります。 また死刑は罰だけではなく、犯罪の抑止力として機能しなくてはいけないのに、宅間死刑囚はそもそも死ぬつもりで池田小学校に押し入ったし、前述したように死刑の執行を望んでいます。 これでは犯罪の抑止力にはなりません。
 ご存知のように現在の無期懲役は早ければ15年程度で仮釈放されます。 これもまた凶悪犯罪の抑止力にはなりません。
 仮釈放のない「絶対的終身刑」こそが、自殺願望のある犯罪者への最高の歯止めになると思います。
 9/15北日本新聞朝刊「表層深層」(共同通信社の配信?)によると、「絶対的終身刑の受刑者に、(1)刑務所職員はどう対処していいか分からない、(2)更生意欲を失い人格が破壊される」の問題点が指摘されてるそうです。 しかし重大犯罪人を死刑で罰することは、言葉は悪いですが「対症療法」でしかありません。 未然に防ぐことが社会に必要とされています。 
 店横の朝顔がいま頃になって盛りを迎えています。 とてもきれいなブルーなのですが、写真で見ると色が変わってしまうのが残念です。 昼過ぎでも咲いてますので、よろしければご覧ください。
 今日は伊勢木綿に茶の半衿、ギャルソン前掛けです。 が、暑いです! 小千谷を着たいけど、さすがに気が引けるので遠慮しました。
2004年9月16日(木)  No.403

よきもの倶楽部のタビ
 よきもの倶楽部のきものや小物を扱っています。 なかでも模様足袋はとても人気があります。 縞、チェック、織柄といろいろあります(写真をクリックすると拡大)。 カジュアルなきものにピッタリです。 底が黒いのでお洒落だし、汚れにくいというメリットもあります。 機会があればお手に取ってご覧ください。
 今日は9月15日、昔のむぎや祭メイン開催日でした。 心配してたとうり間違えてお越しになったお客様が多数いらっしゃいました。申し訳ありません。 9/15だった敬老の日が第3月曜日に変えられてからは、むぎや祭は直前の土日開催に変更されました。
 今日は深緑のコサシルクにサンドベージュの半衿、辛子色の角帯に薄緑の草木染め木綿の袴。
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2004年9月15日(水)  No.402

袴で踊る
 城端俳句協会のわかば句会の末席を汚しております。 実はまだ一度も顔を出したことがありません。 にもかかわらず上田先生が熱心にすすめてくださるので、時々思い出したように投句をしております。
 月に5句がノルマなのですが、それすらクリアできません。 季語の無い句や、どう見ても川柳
など珍作目白押しです…恥ずかしい。 恥の上塗りで毛筆(筆ペンですが)にて提出することにしています。 気分だけはいっちょまえなんですけどね。
 今日は縞の片貝木綿に地紋のある黒半衿、黒の角帯に青灰色のざっくりした福光麻の袴です。 涼しかったのでこのまま踊りの稽古に出かけました。 一緒に踊る女の子達は練習でも浴衣着用なので、男子もそれらしいカッコしないとね。 ジャージじゃダメでしょ。
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2004年9月14日(火)  No.401

城端小学校現況報告
 子どもの忘れ物を届けに久しぶりに小学校に入りました。 校舎の南半分が全壊し、残った教室で授業が続けられています。 1階は低学年、2階は3,4年生、3階は高学年。 僕たちがこの校舎にいたころは5クラスありました。 現在では半分以下に減ってるのでこんな芸当(?)ができるんですね。 配膳用エレベータが使えないので学校体育館で給食を食べてるそうです。 これはこれで楽しいのかもしれません。
 写真は踊り場から見た中庭&南棟のあった場所(クリックすると拡大)。 神明会館がよく見えます。
 今日から地方と踊り方の合わせ稽古が始まります。 人手不足で、いつの間にかピンチヒッターの踊り子になっていました(^^; 急遽特訓です。 踊りは好きですが、親子ほど年の離れた女子高生と踊るのはちょっと気が引けます…テヘヘ (^^)>
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2004年9月13日(月)  No.400

びわの芽が出たぁ
 3ヶ月程前に店横の空き地にビワの種を埋めました。 水やりは欠かさなかったんですが、いつになっても芽が出ないので半ば諦めかけていたんです。 が、喜んでください!ついに立派な芽をだしました。
 ビワの果実はおいしいし、葉や種にはアミグダリン(ビタミンB17)という物質が含まれています。 アミグダリンはビワをはじめ、杏、さくらんぼ、プラム、桃などバラ科の植物に含まれ、癌予防に効くとされています。 そうそう梅干しの核にも入ってました。
 種や葉を焼酎などのアルコールに漬けてエキスを抽出し、皮膚に塗ったり、歯痛・喉痛には薄めてうがいうがい薬にします。 いわば万能薬常備薬ですね。 もう少し育ったら広い場所に植え替えるつもりです。 早く大きくならないかなぁ…。
 今年の麦屋まつりは練習が長期間なので、本日なか休みです。 明日は定休日だし、久しぶりにプロジェクターを準備して映画を見ることが出来ました。 やはり大画面だと違いますね。
 今日は紺のコサシルクにグレー織りの半衿、黒の角帯にチャコールグレーの袴。
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2004年9月12日(日)  No.399

店が生まれ変わりました
 月曜と火曜で店舗の改造をおこないました。 当店は呉服の【きよべ】、和雑貨の【蔵布都 藍】、ハンドメイドの【craft Lun】と3つの部分があります。 そのすべてを配置換えしたんです。
 写真は一番イメージの変わったであろうきよべの部分です(クリックすると拡大)。 古い筬欄間(おさらんま)を縦に改造して可動式のパーテーションにしました(月曜大工です)。 古い箪笥の上に、きものと帯を週変わりでコーディネートして陳列します。 ちなみに右側は絞りで染め分けた小紋(加工着尺)、左はモールでハートを刺した名古屋帯。 ドラマで使われたものの柄違いです。 特別に作ってもらいました。
 少し開けた逆雪見格子からは柔らかな光と爽やかな風が入ります。 すっきりしたので店が広くなりました、お客様にゆっくりくつろいでいただけることでしょう。
 今日は久留米の文人絣にシケ引きの兵児帯、薄茶の木綿袴です。
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2004年9月11日(土)  No.398

家のつくりやうは夏をむねとすべし
 店の風通しが良いかわりに、いろいろなものが飛び込んできます。 チョウチョやトンボ、ハチにカマキリetc.…。 この前はツバメが入ってきました。 で、どうするかというと慌てず騒がず、常備してある虫取り網を構えて捕獲し、外に放ちます。
 手慣れたものでかなり上手になりました。 屋内捕虫大会があれば優勝候補になる自信があります(笑)。
 今日の予想最高気温は22℃。 涼しいというより寒いくらいです。 厚地の伊勢木綿に焦げ茶の半衿、帯無しにしてギャルソン前掛でラクチンに。 後ろ前に付けてます。
 好評だったので、オリジナルの前掛と割烹着を製作中です。 発表までもう少々お待ちください。
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2004年9月10日(金)  No.397

美術のまち城端
 城端にぎわい館じゃんとこいで「城端町美術協会第10回会員展」がスタートしました(写真をクリックすると拡大)。 染織、写真、絵画、彫刻など様々な分野で玄人はだし(なかにはプロもいらっしゃいます)の作品を見ることができます。 前期は10月2日まで、後期は10/3〜31までです。 人口わずか1万弱の城端町にこれだけの美術愛好家がいらっしゃるのは凄いことだと思います。
 さて、ゴフクの日(5/29)に試験的に開催した「らくらく着付で街をあるこう」を本格的にスタートします。 お手持ちのカジュアルきものを着こなす為のコーディネート&肩ひじ張らない着付けをマスターし、きもの談義を楽しもうという会です。 無紋であれば単衣でも袷でもポリでも木綿でもかまいません。 アンティークきもののレンタルも用意しました。
 期日は9月26日(sun)午後1時より。 男性女性を問いません、お気軽にお問い合わせ&ご参加ください(要予約です)。
 今回は観光協会とタイアップし、まちなか散策に観光ガイドがつきます。 歴史と文化の町城端を堪能できるのではないでしょうか? 詳しくは【イベント案内】もしくはこちらをご覧ください。
 今日は辛子色のコサシルクにクリーム色の半衿、黒の角帯に薄茶の綿袴です。
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2004年9月9日(木)  No.396

台風の猛威
 毎週台風が日本を襲います。 今度の台風18号の被害は甚大です。 命を落とされた方、怪我をなさった方、家屋が倒壊した方、農作物がダメージを受けた方、謹んでお見舞い申し上げます。
 富山では史上最大の秒速42.7メートルの瞬間最大風速を観測しました。 時速に直すと153キロ超です! バイクでは、この速度で上体を起こすとはじき飛ばされそうになります。
 富山県は呉東がヒドかったそうですが、城端も強い風が吹きました。 西新田神明社の直径1メートルはあろうかというトガノキ(イチイ)の大木がポッキリ折れ、玉垣が崩れました(写真をクリックすると拡大)。 夕方6時ぐらいだったのですが、怪我をされた方がいなくて不幸中の幸いです。
 今日は緑のコサシルクに深い青緑の半衿、辛子色の角帯に薄緑の袴です。
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2004年9月8日(水)  No.395

時緩をうる店
 2日間お休みさせていただいて大々的に店舗の模様替えをしています。 かなりの部分に手を加えたので、店舗改装に近いくらいイメージが変わったと思います。 和のスローライフ(=時緩[じかん]と勝手に名付けました)を提案できる店にしたいんです。
 「衣食足りて礼節を知る」と申します。 今の日本は使い捨てに近い価格の衣類を大量に消費するし、飽食でもあるので、衣食は満ち足りているのでしょうが、信じられない悲惨な事件が後を絶ちません。 礼節を知るとは品位のある暮らしのことだと思います。 本当の豊かさとは週末に外食することではないし、とっかえひっかえ新しい洋服を買うことでもない、と僕は考えています。
 着飾るのじゃなく他人の目にも心地よい服装を、健康オタクじゃなく古えの食生活の探求ができたらいいですね。 一方通行ではなくてお客様と着物の事や食生活について情報交換できる店になるために、店舗の中央に低いテーブルを設置しました(写真)。 ここで読書したり、たくさんお話がしたいです。 お越しいただくだけでゆったりとした、なにか満ち足りた気分になれる店を目指します。 新しくなったきよべにお時間のあるときにお立ち寄りください。
 今日は縞の片貝木綿に地紋のある黒い半衿、黒い角帯にグレーの紬風素材の綿袴です。
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2004年9月7日(火)  No.394

お祭りの稽古
 いよいよ麦屋祭の稽古が始まりました。 今年初めて踊る人は9/1より始めていたのですが、正式には今日が稽古はじめになります。 写真はむぎや節の手踊り組(通称ハッピさん)。 沢山いるようですが、ほとんどが他町から通ってくる子ども達です。 西上町内在住者は1/3くらいでしょうか? ウチの子は3年目なのですが、相変わらず…トホホです。
 大人の稽古も別の場所で始まりました。 僕は今年も四つ竹です。
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2004年9月6日(月)  No.393

お気に入りの番組
 あまり(というかほとんど)テレビは見ないのですが、サッカーと写真のモトGPは別です。 特にバイクレースの最高峰であるmotoGPは絶対見逃せません。 レースのある週末にNHKのBS-1で放送されています。
 最高速度330km/h超! このモンスターマシンを生身の人間が操縦するんです。 高解像度の車載カメラのおかげで、まさに自分がバイクに乗ってるかのような錯覚を覚えます。 一度見たら病み付きになりますよ、きっと。
 今回のポルトガルグランプリでは日本の玉田 誠選手が二位入賞しました。 次回は日本のツインリンクもてぎでの開催です。 とっても楽しみです。
 今日は縞の片貝木綿に地紋のある黒い半衿、黒い角帯にグレーの紬風素材の綿袴。
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2004年9月5日(日)  No.392

お寺で映写会
 善徳寺でドキュメンタリー映画「風の舞」上映会がありました。 国の誤政(というより悪法)だった「らい予防法」が廃止されても、ハンセン病(らい病)への無知により未だに偏見が残っています。 アイレディース宮殿黒川温泉ホテルの宿泊拒否事件も記憶に新しいでしょう。
 ハンセン病だと診断された方々は年端も行かない子どものときに、「療養所と名付けられた収容所」に送り込まれ、無期懲役の囚人同様の扱いをうけます。 重労働のため病気は悪化し身体の一部に欠損がでるなど悲惨な人生をおくります。 改名し家族との縁を切り、帰る所のない元患者さん達。 また故郷の親族は世間の白い目にさらされ、やがて離散して行きます。 こんな酷い事が許されるのでしょうか! 「国策」なるものが間違いをおかしたとき、動き始めた巨大な組織は決して後戻りできないんです。 僕が大きな組織を毛嫌いする理由がここにあります。
 映画の中で詩人の塔 和子さんが紹介され、吉永小百合さんの朗読がありました。 人間の尊厳を讃えた素晴しい詩です。 隔離され続けてきた塔さんは、詩によって世間とのつながりができ、人間回復への道筋ができたのだと思いました。 と同時に、塔さんと知り合えたことによって良い影響をうけた「こちら側」の人々も無数にいます。 人は他人との関係無しでは人間たりえないと思っています。 その点でも患者さんを異物として排除してしまう政策と思想に疑問と憤りを感じます。
 今回上映を企画したのは、浄土真宗大谷派高岡教区のお坊さん達。 70数年前大谷派が国と一緒になって隔離政策を支援した過ちを謝罪し、皆が自由に交流し親交が深められる社会を実現したいと具体的に動き出しました。 尊敬すると同時に僕は支持します。
「怒りのない宗教、現実に対する批判のない宗教は人々にとってアヘンと言われてもしかたがないだろう」と東本願寺発行の真宗ブックレット【ハンセン病と真宗 隔離から解放へ】のなかで玉光順正さんは述べておられます。 同感です。
 また我々の無知・無関心も悪なのだとこの映画を見て強く感じました。 会場に集まった100人程の方々はみな一様に重い足取りで帰られたようにみえました。
 内容は重かったけど、お寺で映画っていいですね。 これからいろいろ企画していただけるとありがたいです。
 今日は紺のコサシルクに地紋のある生成りの綿半衿、黒の角帯に福光麻の袴
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2004年9月4日(土)  No.391

参加者募集!むぎゃっぷ
 むぎや祭の初日(9/18)に開催される「じゃんとこいむぎや」 今年は過去最多の28チームがエントリー予定です。 初年度から参加している我がチームMuGAPu〜も勿論出場します。 毎週火曜金曜夜にイベント広場で練習しているんですが、僕はなかなか行けず今年の初練習になりました。 去年と振付が同じだということでラク〜になってたんですが、きれいさっぱり忘れている(冷汗) それでもなんとか思い出し、汗モンダラになって密度の濃い練習を終えました(ハァハァハァ…)
 毎年他国のメンバーがいるのですが、今年はさらに国際色が強いです。 遠い日本に来て、祭に参加し、楽しい想い出を持ち帰って欲しいですね。
 今日は白っぽい文人絣にシケ引きの兵児帯、薄茶の腰板なしの袴。←この格好で踊りました。 履物はさすがにゲタではありませんが…。
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2004年9月3日(金)  No.390

一心講踊り
 夜7時半から別院境内で一心講踊り(いっしんこおどり)が盛大におこなわれました。 老(若)男女が仮装して千代音加礼(チョンガレ)を歌い踊るんです。 踊りの上手な人、仮装の面白い人には商店街提供の景品がでます。 下の子も俄然張り切って踊りの輪に飛び込みましたが、難しくてついていけませんでした。 でもとっても楽しそうで良かった。
 ちょんがれ節は蓮如上人の教えを広く民衆に普及させるため、節付きにしたもので、千代音加礼は当て字でしょう。 ひょっとしたら「長歌連歌連節」がつづまったのかもしれません。 毎年9月2日開催ですが、昔は1日におこなわれていたそうです。 しかし9/1だと八尾のおわら風の盆に踊りに行ってしまうから変更したとかしないとか…。 踊りに行く…だなんて、現在のおわらの規模からは考えられない話ですね。
 「一心講」の由来がはっきりしないのですが、いつのころからか財施の一つとして始まったのではないかと言われています。 換わりにお寺は法施してくださるわけです。 ♪ハルバイナーハルバイナー♪のお囃子が強烈で頭から離れませんでした。
 昨年は写真を失敗したので今年こそは!と頑張ったのですが…難しいですね。 ものすご〜い仮装が多かったのに紹介できずに残念です。 ぜひ来年はご自分の目でお確かめください。
 今日はグレーベース縞伊勢木綿にくすんだ緑の半衿、帯無しでギャルソン前掛けの軽装です。
   (ブルーの文字をクリックすると関連ページへリンクします)
2004年9月2日(木)  No.389

職人芸を見る
 本日は京都にて仕入れ&染め出しの打ち合わせ。 いつものように沢山回ったんですが、実演もたくさん見せてもらいました。 機屋さんにおじゃましたり、京絞りの実演でいろいろお話を聞けました。
 写真は張り子の起き上がり小法師をつくってるところ。 すべてこのいかついおじちゃん(お兄ちゃん?)の手作業です。 近いうちにこなれた価格の可愛いおきあがりこぼしが入荷しますのでお楽しみに。
 今日から9月です。 予想最高気温は34℃と暑かったんですが、いくらなんでも麻は…と思い、薄黄色のコサシルク単衣に生成りの半衿、黒の角帯に黒の横絽の袴、薄茶の足袋に右近ゲタ。 風を通す素材なのであまり暑さを感じませんでした。
2004年9月1日(水)  No.388

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