成人式は昔の元服の名残です。満二十歳になると、社会から各種の権利を与えられ、また同時に義務を負わされます。つまり社会の一員として認められたということです。
成人式に振袖を着ることの意義は、未婚女性の第一礼装である振袖を着て気持ちも新たに式典に臨むということと、女性が一番美しく輝き始めるこの時期に自分らしさを表現する道具のひとつとして振袖をもちいた、というところでしょうか?
ただ「みんなが着ているから(なんとなく)」という理由で「なんでもいいや」と振袖を買うことはお金の無駄遣いだと思います、きっと後で後悔します。よく調べてよく見てよく考えて、高価な品物ですので他人のアドバイスを聞いて、顔うつりのよい色を選びましょう。きものの色合わせは洋服とは違う部分もありますので、ご家族のご意見や専門店の取り入れて、自分らしさが表現できるきものを選んでください。
また「(あまり着ないから)貸衣裳ですまそう」と考えていらっしゃる方に…。金銭的な問題でしたら、貸衣裳3回分のお金であなたの寸法にお仕立てした新品の振袖が買えます。振袖レンタルのピークは成人式ですよね、借りるときは一斉ですが、シーズン以外にはあまり需要がありません。となると高く付けざるを得ないのは仕方がないでしょう。
貸衣裳の一番の問題点、お嬢様が「どうせ貸衣裳(他人のもの)だから」ときものをぞんざいに扱われるのではないかと危惧しています。女性らしい落ち着いた身のこなしは、(普段の洋服姿とは違い)小股でしゃなりしゃなりと歩くことが基本だと思います。
さて最後に「みんなが振袖を着ているからイヤだ!」と思っておられるお嬢様。成人式にスーツ姿では略礼装ですし、STAFFのようでまったく目立ちません。かといって昼間からドレスでは完全に浮いてしまいます。やはりその場その場にあった装いがあるようです。
もし「振袖を着たくない」と言われるのでしたら、袖丈二尺(約80センチ)程の小袖はいかがでしょうか?成人式は勿論、三十歳くらいになってもパーティー着として着ることができます。
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