「美しい装いきよべ」店長のきもの日記 過去ログ2004年7月
城端が小説の舞台に!
 「城端を舞台にした小説があるがいぜ」と“料理かねしま”の若女将が「曳かれ者(ひかれもの)」という小説を貸してくださいました(角川書店刊、小杉健治著)。
 読んでみてビックリ! 刑事が主人公のサスペンスなのですが、まず城端曳山祭と庵唄ありきなんです。 なによりも作者が城端に惚れ込んでこの小説を書こうとしたのではないかとさえ思えます。 数えてみると「城端」という単語がなんと143も出てくるんですよ。
 ストーリの展開に庵唄(端唄)がなくてはならない存在になっていて、祭の風情や我々町民が祭にかける思い入れまで丹念に書き込まれています。
 書店でお見かけになったら是非手に取ってご一読ください。
 今日は2/3きものに共生地でつくったロング前掛けを組み合わせに男の二部式きものに…。 半衿は地紋のある木綿、帯の代わりにギャルソン前掛けです。
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2004年7月31日(土)  No.356

ラジオ体操第一よぉ〜い!
 夏休みは児童会でラジオ体操をしています。 6時半になると山門下に西上・東上・大工町・西下の子ども達が集まってきます。 昔は各町内で行っていたのですが、子どもが少ないので合同開催するようになりました。
 朝からテンションの高い子もいれば、まだ頭が起きてなくって体操が終わる頃にようやく目覚める子もいます。 僕が子どもの頃は朝6時半だとそれなりに涼しかったのですが、現在は気温が高いのか直射日光が当たる場所では汗ばむ程です。
 羽化しそうな蝉がいました(クリックすると拡大)。 ちょっと寝坊したのかもしれませんね。 いよいよ盛夏です。

 余談ですが、このところ毎夜サッカー中継があるので楽しみです。 録画して子ども達が就寝してからヘッドホンで応援しています。 ときどき「イケー!」とか「あ゛〜っ!」と奇声を発するらしく(本人は気づいてない)、子どもを起こしたこともありました(苦笑)。
 今日は小千谷縮に生紬風の綿半衿、帯無しでギャルソン前掛けです。 いまのところこの格好が一番涼しい。
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2004年7月30日(金)  No.355

「非国民」のすすめ
 イラクで人質になった郡山総一郎さんの講演会の質問に「あなたが日本に迷惑をかけているなら、死ねば良かったんですよ。死ねば迷惑がかからなかった。死ぬ気になれば、舌を噛みきっても死ねる」という発言があったそうです。
 怒りを通り越して悲しみがこみ上げてきます。 どうしてこんな風潮になってしまったのか何日も考えていました。 斎藤貴男さんが書いたこの本には一つの答えが示唆されています。
▼支配されたがる人々がいます。生活保守主義(=私生活主義)と名付けられます。▼とにかく、これまでの自分たちの生活水準を守りたい、というのが一番の関心事の人々です。▼自分たちの生活を「彼ら」が脅かしているので、そうした「彼ら」を見つけ出し、排除することが必要だと考えます▼しかし自分達が叩かれる側に回りうるとは考えません。
 新潟、福井へ自発的に駆けつけ復旧作業にあたっているボランティアはいらっしゃるし、僕が毎日接してる人々は立派な常識人ばかりです。 でも生活保守主義者は増えていると日々感じています。
 また6/24の日記に今の日本は「戦前」ではないか?と書きました。 この本にはそれを裏付ける記述が沢山あります。
 住基ネット(国民総背番号制)に様々なハイテクシステム(指紋認証システム、町中の防犯(監視)カメラ、ICカードSuika等、キャッシュレス携帯)がリンクしたときどんな社会になってしまうのでしょうか? 個々の買い物や生活行動さえもその気になれば把握されてしまうユビキダス社会は決して人間らしいとは思えません。 現在でも特定の話題については自由な発言がしにくい雰囲気があります。 監視社会はごめんです。
 「ゆとり教育」は一年で反動が起こりました。 変だと思っていたら最初からおり込み済みだったんですね。 「エリート教育がゆとり教育の目的。それを言うと抵抗が大きいので、ゆとり教育とまわりくどく言っただけだ」(三浦朱門元教育課程審議会長)
 端的にいうと機会不平等の優生思想です。 映画「ガタカ」のような極端な選別が始まってます。
 このような良書が城端図書館の蔵書になってることがとても嬉しいです。 我々はもっと知らなくてはいけない。 しかし「限りなくできない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいい(三浦氏)」と考えるエライ人も町内にいて、無言の圧力をかけたりするのでしょうか?
 前夜9時から断食して、胃がん検診をうけてきました。 昨年一昨年とつづけて受診しているので少々慣れましたが、やはり大変です。 ご年配の方々があの“絶叫マシーン”に耐えてるのが不思議でなりません。
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2004年7月29日(木)  No.354

夏を涼しく!袖無し2/3きもの
 前日の日記で書いた三分の二きものの袖をはずして(しつけ糸なので10秒です。縫い付けるのは2分ほどかかりましたが…)洗濯します。 夜のうちに干しておくと朝までに乾きました。 きょうは袖無しで着ることにします。 半衿なしで、黒いノースリーブのシャツに薄手の綿袴を穿きました。 熱がこもるので角帯もナシです。 生地自身も風を良く通すし、さらに脇が大きくあいてるのでとても涼しいです。
 とはいえ袴の風通しがいまいちなので、さらに快適に過ごす方法を思案中です。 近いうちに発表できるカナ?(袴無しだと涼しいことは涼しいのですが、世の中のご迷惑になるので…)
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2004年7月28日(水)  No.353

慈悲は地球を救う
 毎日お寺の話で申し訳ありません。 別院本堂で「第30回南砺同朋大会」があり、興味深い講演会があったので拝聴しました。 講師は大谷大学の木村宣彰学長、城端町上見の報土寺のご出身です。 演題は「混迷の時代を生きる」〜今の時の道属、己が分を思量せよ〜という副題がついてます。 親鸞上人が教行信証で著された言葉だそうです。
 お話は難しくもあり簡単でもありました。 僕なりの解釈で概要を記します。
 「富国強兵」という明治以来のスローガンは「強兵」が昭和20年に、「富国」はベルリンの壁とともに崩れ去った。 現代では富国強兵ではない生き方=誰もがキラっと輝き、自分のやってることと「目的」と合致した生き方が望まれてる。 混迷とは秩序の乱れであり、個々の「目的」が共有できない時代。 正法(正しい道理にかなった法)に照らした生き方が必要。 現在の世界の混迷は仏教の「慈悲」という考え方で救われる。
 …と話してくださいました。 キリスト教で言う「アガペー」と仏教の「慈悲」でどれほどの違いがあるのか僕にはわかりませんが、「愛」で満たされればこの世は住みよいのに…といつも思います(気恥ずかしいですが)。 ただ「怒り」を忘れてしまっていいのか?とも自問しています。
 もうひとつ、ジョアンナ・メイシーさんという環境保護のアメリカ女性がいかにして仏教徒になったかを話されました。 こちらの対談でも少し触れられています。
 講演の前に門徒代表が京都にある砺波詰所についてのお願いをされました。 東本願寺近くにある詰所(宿坊)が存続の危機にさらされています。 僕は小2に大阪万博で宿泊したかすかな記憶があります。 現在よりプラス年間400人が宿泊すれば維持できるそうなので、こんど利用してみたいと思います。
 きょうは試作した夏用の「2/3きもの」に麻の半衿、兵児帯に木綿袴です。 詳細は「和について話しませんか?」にアップします。 
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【砺波詰所】(075-351-6468) 京都市下京区不明門通花屋町下ル高槻町361
2004年7月27日(火)  No.352

城端別院善徳寺梵鐘保安堂建設計画
 商店街の定休日は月曜ですが虫干法会期間なので店を開けています。 ご近所のみなさんも同様です。 こういうところの足並みがちゃんと揃うのが城端の強みです。 五色の旗もほとんどのお店が協力してくださいました。
 別院の古い梵鐘は 戦争にも供出されなかった貴重なものです。 ひびが入り音が悪くなったので新しいものと交換されました。 経蔵の横に安置されてます。 が、風雨にさらされてる為痛みが激しいそうで、保安堂の建設計画が立てられました。
 写真はその設計図です(クリックすると拡大します)。 篤志を募っていますがなかなか目標額に届かぬようです。 小額でも結構です、お気持ちのあるかたのお志をお願いします。
【城端別院善徳寺】0763-62-0026
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2004年7月26日(月)  No.351

積乱雲(入道雲)の中ってこんなカンジ?
 虫干期間中の御縁日(蓮如上人ご命日)と日曜が重なったのでお寺は大変な人出です(左写真)。 古い茶室で行われる茶会に、年に一度限りの蓮如太鼓、東西砺波盤持ち大会、盤持ち甚句奉納、チョンガレ踊りと行事が盛りだくさんです。
 しかし中学生の部の盤持ち(30Kg・45Kg)が終わり、盤持ち甚句の途中で、一天俄にかき曇り…という形容がピッタリの雷雨に襲われました(右写真)。 狂ったような強風と叩き付けるような豪雨、時々直径1センチ強の雹(ひょう)が落ちてきます。 この世の終わりか?とさえ思わせる経験したことの無い悪天候に「縄ヶ池の龍神様がお怒りだ」という声も。
※城端の都久波禰山麓にある縄ヶ池は池川の源流で、その昔大ムカデを退治した俵藤太(藤原秀郷)がしめ縄を張って一晩で池にし、龍神からさずかった子(姫龍)を放ったと言う伝説があります。 今でも城端の人間は縄ヶ池に石を投げると雨が降ると信じています。
 今日は深緑のコサシルクに生成りの綿半衿、黒の角帯に草木染め木綿の袴です。
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2004年7月25日(日)  No.350

ちびっ子盤持大会
 虫干法会に協賛し、城端町商工会青年部で「ちびっ子盤持ち大会」を主催しました。 別院前通りを夕方から通行止めにして屋台村も出現し、ダイソウド(≒大騒動)です。 初の試みなのに沢山の小学生が集まってくれました。
 低学年(1,2年)、中学年(3,4年)、高学年(5,6年)とクラス分けし、それぞれ10Kg、15Kg、20Kgの米俵を担ぎます。 肩の上に載せて空いた手を水平に広げて5秒間静止すると合格です。
 僕はOBなのでちょっとお手伝い…のつもりが、力士(子ども達)のサポート役に…。 汗だくになってしまいました、でも面白かったぁ。
 ウチの子もそれぞれ3クラスにエントリーしましたが、自力で持ち上げられませんでした。←父に似てひ弱です(苦笑)。 悔し涙で「来年頑張るぞ!」と決意してました。←負けず嫌いは父似ではありません(笑)
 今日はグレー紗のきものに麻の半衿、兵児帯に黒い紗の袴。 本日の富山の最高気温は日本一暑い37℃! しかし、この服装だと肌にベタつかないので涼しいです。 夜はゆかたに着替えました。
2004年7月24日(土)  No.349

10年使えるものを買う
 裁縫箱を手に入れました(写真)、なにかのポーチを代用です。 いままでは妻のを借りていて、気なるかった(=うらやましかった)んですが、ついに自分のをゲット! よ〜し、これからどんどん縫うぞ〜!…といっても、つくろい物ばかりなんですけど。
 でも”繕う”って行為が好きなんです。 直せば着られるものをポイポイ捨ててしまう風潮が納得できません。 そもそも環境負荷が大きいです。
 日本ではリサイクル法という「まやかしの環境保護法」が成立しています。 まやかしと書いたのは、たとえばPETボトルの生産を抑制せずに、大量のエネルギーを使ってリサイクルしてるからです。 本来、生産企業(主に大企業)が担わなければならないゴミ処理を自治体が行ってるのはどうしてでしょうか? 政府が本気で環境問題を考えてるとは到底思えません。
 1.使わないリフューズ(refuse=使わない) > 2.消費を抑制するリデュース(reduce=減量) > 3.リユース(reuse=再利用) > 4.リサイクル(recycl=再生)の順序で考えることが大事です。 まことに手前味噌ですが、きものは洋服より遥かに永く着られるし、他の方に譲ることも出来ます、最後はほどいて別のものに生まれ変わることができる環境の優等生だと思います。 僕は新しいものを買う時は「短くても10年使えるもの」を選ぶようにしています。
 ところで日本経団連(奥田碩トヨタ自動車会長)が「武器輸出3原則を見直せ」と圧力をかけています。 6/30の日記に書いた戦争したい人たちがここにいました。 戦争は最大最悪の『公共事業』です。
 僕がトヨタ車を買わないのはささやかな意思表示でもあります。 こんな会社がエコロジーだと言っても、金儲けの方便としか思えません。
 今日は紺のコサシルクに薄黄の半衿、鉄色の兵児帯に福光麻の袴です。
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2004年7月23日(金)  No.348

そよかぜコンサート
 梅雨あけとともに城端別院虫干法会(むしぼしほうえ)が始まりました。 初日のきょうは恒例となった「そよかぜコンサート」が開催されます。 
 出演は昨年同様、馬川 透さんさん(お坊さん/ギター&ヴォーカル)・滝沢 卓さん(シンセサイザー)・鄭 光均さん(ジョン・カンギュン/オカリナ)の3人。 昨年は千葉へ日帰りだったので残念ながら見られなかったのでとても楽しみにしてました。
 晴れていたので境内での演奏です。 7時はまだ明るいのですが、広い境内はすでに涼しい風が吹いてます。 聴衆は百名を越えていたのではないでしょうか。 イス席がいっぱいだったので参道に敷いたシートの上に座り込みました。 目線が低いと本堂や山門、周囲の木々がとても大きく見えます。 まさに”包まれてる”感覚で演奏がスタートしました。
 滝沢さんのシンセの音色は疲れた身体に心地よく、フーっと気持ちよい世界にいざないます。
 写真は鄭 光均さんの演奏の模様です。 読経とともに本堂から出現なさいました。 オカリナの音色を初めて聴きましたが、こんな澄んだきれいな音がでるとは思ってませんでした。 数個使いましたが、すべて鄭さんの手作りだそうです。
 神戸市の西の加古川市にお住まいで、阪神淡路大震災のチャリティーコンサートにも参加なさってるとお話でした。 確かにあの音色は高ぶった気持ちを鎮めます。 会場の雰囲気やオカリナの音色、どれをとっても満足のいくコンサートでした。 来年も鄭光均さんのオカリナを聴きたいな。
 今日は縞の麻長着に地紋が少し入った生成りの綿半衿、兵児帯に薄茶の綿袴です。
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2004年7月22日(木)  No.347

尾上松緑襲名披露
 新湊市中央文化会館で開催された松竹大歌舞伎四代目尾上松緑襲名披露を観ました。 演目は義経千本桜(川連法眼館の場)・口上・身替座禅の3本です。 座席は花道近くの最前列、いわゆるかぶり付きです。 歌舞伎をこんな近くで見たことが無いので期待が高まります。
 城端から新湊まで庄川の土手沿いを走るとちょうど1時間くらいです。 昼食をすませ、ホールに入るときもの姿の方がた〜くさんいます。 トータルで数十人いらっしゃったでしょうか? 会場の10人に一人くらいは着物のような気がしました。 これは凄いことです。京都南座より遥かにきもの比率が高い!しかも盛夏なのに…。 紗無地や夏紬などに絽の染め帯をお召しの方が多かったです。
 もともと話もシンプルだし、イヤホンガイドを借りたので(ちょっとしゃべりすぎでしたが)、内容は充分すぎるほど理解できました。 口上というものを初めて見ましたが、ほとんど座頭の中村富十郎さんが仕切ってらっしゃって松緑さんは影が薄かったなぁ…。
 芝居も富十郎さんら重鎮の演技&舞&表情に参りました。 一昨年曳山祭にお越しになった時は、(失礼ながら)小さなおじいさんという感じに見えたのに、舞台の上では二周りも大きく見えます。 芸というものはかくあるべきだと初めて体感した気がします。
 実は我々の隣席の御婦人方は、「義経千本桜」が始まるなりソフトクリームを食べ始め(!)食べ終わるや否や御就寝になられました(笑)。 その方々も大満足で拍手喝采だった「身替座禅」。 面白かったぁ…。
 写真は中村富十郎さん。この衣裳で出演なさってました。 間近で観られたのでデザインと友禅の美しさに見とれました。 歌舞伎はやはり奥が深いなぁ…。
 僕は海松色のコサシルクに福光麻の生成半衿、辛子色の羅の角帯に草色に染めてもらった麻袴、茶鼠の足袋に畳表の右近下駄。 妻は薄黄の紗の小紋に芭蕉布の帯、茶系の帯締めに麻の半衿です。
 結局五色の旗は朝の4時迄かかりました。 眠い〜。
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2004年7月21日(水)  No.346

額に汗してアイロンがけ
 明後日より城端別院虫干法会が始まります(7/22〜28)。 7/12の日記で書いた五色の旗を急ピッチで作ってます。 本当は外注に出す予定でしたが納期に間に合わないので家族で手分けして作ることになりました。 商店街もかなりの数を飾ることになり、今年の虫干法会は例年以上に賑々しく開催できそうです。
 商工会青年部は24日夜に「ちびっ子盤持ち大会」と「屋台村」を主催し、25日に「東西砺波盤持大会」のお世話をします。 この伝統ある盤持講は青年部が手を挙げなければ中止されるハズでした。 僕らの世代で(意識はあっても)やれなかったことを後輩達が実行してくれるのはとても嬉しいし、頼もしいです。
 写真はアイロンをかけているところです。お陰でかなり上手になりました。 明朝までに納めるのですが、今夜中に仕上がるのでしょうか???
 今日は白の久留米絣に兵児帯&腰板なしの袴で軽快に。
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2004年7月20日(火)  No.345

麻の袴を仕立てた
 袴を常着にしてるので数はそこそこ持ってるつもりです。 夏は絽や紗&木綿が中心でしたが、思い切って麻袴を作ることにしました(写真)。 左は薄手の麻を草色に染めたもの、右はざっくりした福光麻を仕立てたものです。
 両方ともマチのある馬乗り袴ですが、たたんだ形が台形ではないことにお気づきでしょうか? 実は裾巾をすこ〜し細めに仕立ててあります。 前紐も短かいので「V字結び」し易いです。
 袴は裾が広い程フォーマルぽくなります。逆に言うと細い程カジュアルになるわけです。 僕は袖のある長着がほとんどなので、上下のシルエットバランスを考えてズボンのような袴(野袴等)は穿きません。 ヘンなこだわりですが…。
 すでに夏を思わせるような暑さなので、今年はこれらの袴が活躍しそうです。 もちろん袴の下はおはしょりをして風通しを良くしています。
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2004年7月19日(月)  No.344

普段着物で歩ける町=城端
 横浜から若い男性が遊びに来てくださいました。 夜行バスでお着きになったのですが、鞄の中にはちゃんと着物一式が入ってます。
 白の絣風木綿に水色の手ぬぐいの半衿、裂織の角帯に剣道袴、生成りの足袋に二枚歯の下駄です。
 この姿で城端市街を散策したり、相倉(あいのくら)の合掌集落へお連れして楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 宿泊は城端別院宿坊、ここは狙い目です。 素泊り3500円ですが、虫干しなどの行事期間中は3食券ついて2300円になります。驚異的に安いでしょ? ディープな城端を味わいたい方は是非どうぞ。
【城端別院善徳寺寺務所】0763-62-0026
 今日は縞の片貝木綿に地紋のある黒の半衿、帯無しで和のギャルソン前掛です。 みなさんが「暑いねぇ…」というのですが、全然そう感じないのはきものの効用でしょうか?
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2004年7月18日(日)  No.343

川魚のつかみ取り大会
 夏休み直前の土曜日、子ども達をふるさとの川で魚に触れさせようと川魚のつかみ取り大会を開催しました。 南砺地区の小矢部川漁協と城端町子ども会育成会との共催です。 山田川をせき止め全長20センチ超の立派なイワナとニジマスを大量に放流。 あっという間に捕まるか…と思いきや、前日の雨で水量が増し子ども達は悪戦苦闘。 パンツどころかシャツまで水浸しにして頑張ってました。
 魚が隠れる大きい石が無いので、なかなかネライを定めることが出来ません。 養殖とはいえ泳いでる魚を手づかみすることは無理です。 しかし放流した養殖の魚は捕まえられなくても天然のウグイ(小さいですが…)を捕まえた子もいて、やるなぁ…という感じ。 いい"疑似体験"になったとは思います。
 川に久しぶりに入って感じたんですが、三面護岸のせいか川のニオイがしません。 また川底にぬるぬるした藻がびっしりついてて異常に滑りました。 石を配置して自然のように見せかけてはいますが、しょせん偽物です。 なんでこんなことするんだろう。

 夜、なにげにTVをつけたら「ビートたけしのこんなはずでは!!」という番組で稲塚権次郎さんの名前が出ていました。 世界の食料危機を救った小麦の元となった「農林10号」の生みの親です。 全国放送なのでとっても嬉しかったのですが、「富山」までは出ました「城端」は出ませんでした、ザンネン。
 今日は深緑のコサシルクに薄黄の半衿、裂織の角帯に薄緑の木綿袴です。
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2004年7月17日(土)  No.342

きもので岡本知高コンサートへ
 福野町のヘリオス岡本知高さんのコンサートがあり、恐いもの見たさで行ってみました。 ご存知の方も多いと思いますが、巨漢(120K超!)の男性ソプラニスタです。
 生声を聞いた第一印象は、体躯の割に声量が無いし、野太いソプラノだなぁ…でした。 ところが音楽案内人神崎克彦さん(岡本さんの恩師)が「彼は小学時代に股関節の病気(ペルテス病)で養護施設に入り、昼は装具、ベッドに入ってからは足に重りをつけていた。ようやく装具がはずれたときの感想は空を飛ぶようだ…」と話した後の歌「翼をください」に涙しました。
 第二部は榎本 潤さんのピアノソロの後、鳥肌ものの「オペラ座の怪人」に始まり(だって、ヘリオスの螺旋階段を降りてくるんですよ!)、僕の大好きな「小さな木の実」など素晴しい歌声が続きます。 第一部ではセーブしてたんじゃないかと思える程の声量でゾクゾクさせてくれました。 人の琴線に触れるのは歌のうまさだけではないですね、やはり。
 想像以上に良い大満足のコンサートでした、チケット完売もうなずけます。
 今日はグレーの紗きものに柿色の半衿、裂織の角帯をへたれ結びにして薄茶の腰板なしの袴です。 最近コンサートなどに行くと大抵数人はきものの方が目につくのですが、今回は僕だけです…残念! 砺波地方は遅れてる??
 あ、岡本さんの魔王のような独特の衣裳から新しいきもののヒントを得ました。 『男性の袖を長くしても面白いかも!?』 ちょっと試してみますね。
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2004年7月16日(金)  No.341

きもの姿で乗りたい3
 過去にセグウェイ折り畳み自転車MC-1を紹介してきましたが、またまたスグレモノを見つけました。 その名もゴーゴースライダー(GO2 slider)、おもちゃのバンダイ製です。 子どもの頃「ローラースルーゴーゴー」という乗り物がありましたが、あれを進化(?)させたものです。 ペダルを踏むと前に進みます。
 今知ったのですが、ローラースルーはあのHONDAの製作でした。当時5500円もしたので当然買ってもらってません。 が、今なら買えそうです…。
 自転車はペダルと一緒に袴の裾を踏むことがあるし置き場所に困ります、セグウェイは非常に高価な上に公道を走れません。 このゴーゴースライダーは折りたたんでどこへでも持って行けそうです。
 しかし今年の3月発売予定だったのになんの音沙汰もありません。 ひょっとして販売中止になったのでしょうか? 今回もご縁がなさそうですね。 とりあえず気分だけでも…と合成写真を作ってみました。
 今日は紺のコサシルクに薄黄色の半衿、鉄紺の兵児帯に黒地の紗の袴。 見た目もかなり涼しそうでしょ。
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2004年7月15日(木)  No.340

むぎや祭の準備が始まる
 むぎや祭協賛会に出席しました。 城端麦屋祭は協賛会が集めてくる広告料(アンドンやボンボリなど)と町からの補助金主体で運営されています。 合併が間近に迫ってるので、今後のことを考えても協賛会の役割は重要ですが、長い不景気でキビシイのが現状です。 祭そのものはここ数年とても盛り上がってるので、この勢いを維持したいです。 狭い市街地に沢山の人がお越しになるので広告効果も高いです。 ぜひご用命ください。
 今年のむぎやまつりは9月18(土)19(日)の2日間(敬老の日の前の土日)賑々しく開催されます、お誘い合わせて起こしください。 このサイトでも後日詳細をアップします。
 母の友人が織り上げた裂き織りの帯が仕立て上がりました(6/10の日記参照) 黒ベースのざっくりした名古屋帯です。 紬などに合わせるといいですね。
 今日は小千谷縮に辛子色の羅の角帯をへたれ結びにした着流しです。
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2004年7月14日(水)  No.339

おだまきさん
 母が商工会女性部のホームページ作成講習会に参加し、まがりなりにも数ページ作ってきました。 趣味の機織り紹介のサイトです。 本人は「なにをやっていたか全くわからない」というのですから講師の方にご面倒をかけたのではないかと心配しています。
 遅ればせながらようやくアップできたので、ババーンと紹介しちゃいます。 まだ内容に乏しく、あっという間に見終わりますのでよろしければどうぞ。
 母や一緒に習った方々のお話を聞いてると「文明開花だなぁ…」と感じます。
 いえ、インターネットが普及したという意味じゃなくって、明治時代に異文化が流入したときと同様の、とんちんかんな笑い話に事欠かないからです(ごめん)。
 今日は笹倉玄照堂の薄手の藍作務衣「昴」の上着に兵児帯、チャコールグレーの木綿袴。 作務衣は腕まくりして着ています。 身丈が短く袴脇から足が見えてしまうので、下にギャルソン前掛けを巻きました。 総丈が短いので涼しいし、ラクチンです。
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2004年7月13日(火)  No.338

善徳寺を守り立てたい
 7月22日から28日は城端別院善徳寺の一大行事、虫干法会(むしぼしほうえ)です。 大変貴重な宝物を展示するだけではなく、さまざまな催しが開催され一日別院で過ごすことが出来ます。
 町中で虫干法会を盛り上げる為に五色の旗を飾ることを企画しました(写真)。 特別に「蓮如上人開基」「廓龍山」「善徳寺」の朱印を押させていただく許可をいただきました。 駅から別院までのR304沿いのしもたやさんに無料でお配りしようかと考えています。 外から虫干法会にお越しになった方に町民の気持ちを感じていただきたいのです。 商工会経由で商店にも案内がなされます。
 荒木大膳がこの地に善徳寺を招聘し、町建てを行ったから今日の城端町があります。 そもそも寺内町なので、善徳寺なくしては存在し得なかった訳です。 しかし時が経ち、近くに住む我々ですら城端別院に対する意識が薄れていたことがありました。 あってあたりまえの善徳寺の価値に気づかなかったのです。
 でも、僕なりにこの10年間考えたのですが「善徳寺の隆盛無しに観光立町などあり得ない」という結論に至ってます。
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2004年7月12日(月)  No.337

選挙の日
 今日は参議院選挙の投票日です。 営業日ということもあり、期日前投票を済ませてあります。 選挙権を得てから棄権したことは一度もありません。 しかし今回の選挙は4割の方が棄権なさいました、本当に勿体ないことです。 たかが1票ですが、この方々が投票すれば日本の政治は根底から変わるのに…。
 深夜迄選挙の報道番組を見てましたが、中央メディアは政権の枠組みがどうこう…と、まるでゲーム感覚です。 なにか大事なことを忘れてる気がします。 我々有権者は戦争のできる国家を選択したつもりはありません。
 また選挙前に当落予測を公表することになんの意味があるのかと疑問を感じます。 「てらまいるど」というミニコミ紙を作っていたこともあり、報道は情報ソースをいじらずとも加工のしかたによっては与える印象が変わることを肌で感じてます。
 愚痴ばかり書きましたが、地元から憲政史上初(大げさですが)の国会議員が誕生しました。 人口1万弱の小さな町ですから快挙です。 6年後も身体に気をつけて頑張っていただきたいものです。
 妻の実家からジャガイモをいただきました。 旬のものはやはり美味しい。
 今日は緑のコサシルクに黒の絽角帯、薄緑の木綿袴です。
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2004年7月11日(日)  No.336

城端の歴史巡りガイド
 一向一揆のことで寺内町を巡っておられる方々が横浜よりお越しになり、一緒に町を歩きました。
 昔の城端の町並と今の城端、町だての話をしながら、宗林寺坡場(はば)で馬の背台地を見ていただき、蓑谷村や北野村との関連、都久波禰(つくばね)山系の話や裏の庄川の位置を簡単に説明します→八十村路通の句碑から織物工場を横目に小路を抜け→昔は西方寺通りと呼ばれたという瑞泉寺の前を通り→水月寺の縁起と地形、地獄谷について語った後→今町に戻り、味のある銭湯桂湯さんを紹介し→町史館裏の町並を歩き、野村家や荒木家のことを少々→三ヵ寺、五ヵ寺、城端別院のことを話し→花街の痕跡の残る荒町を抜けて戻ってきました。 1時間少々のコースです。
 城端の歴史や文化に興味のある方が訪れてくださると嬉しいです。 みなさんは城端別院の宿坊に二泊なさいます。「(夕食が)ごちそうでないのが、なおいいんです」とおっしゃってくださいました。
 今日は白地の久留米絣に鉄色の兵児帯、腰板なしに仕立てた薄茶の綿紬袴。
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2004年7月10日(土)  No.335

麻の着物を洗濯
 梅雨だというのに雨が降りません。 一部では梅雨あけしたんじゃないの?と声まで出てます。 確かに天気図には梅雨前線が出てないし、真夏を感じる熱風が吹いています。
 プランターの草花や農作物が心配なのでちょっと降ってくれないかなぁ…と思ったら、バケツをひっくり返したような夕立が降りました(写真)。 泡立つ雨で、歩道の隙間に詰まっていた泥を洗い流すほどです。 最近の気候は極端ですね、緑地が減ったことと関係あるんじゃないかと危惧しています。
 今日は小千谷縮にギャルソン前掛けだけです。 着用わずか3分です(オススメ)。
 夜に軽く揉み洗いしてネットに入れて洗濯すると、翌朝には干せてます。 以前は浴槽で押し洗いしていましたが、水量を多めにした弱水流なら洗濯機でも大丈夫です。 面倒なのでノーアイロンにてシワを楽しんでます(←イイワケ)。
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2004年7月9日(金)  No.334

夏休みの宿題
 5時に起きてお墓を掃除してきました。 きょうは21回目の父の命日です。 生まれてから父と過ごした時間より、亡くなってからの方が長くなってしまいました。
 明日から8月末まで図書館が改修工事に入るのでまとめ借りします。 20冊まで借りていいそうですが、さすがに遠慮しました。 寝苦しい夜にでも読む予定ですが、あっという間に寝ついてしまうのでどうなることやら…。
 今日は紺のcosaシルクに細かい地紋の生成り半衿、黒の角帯に薄緑の木綿袴。 暑くなりそうなので、袴の下はおもいっきりお端折をしています。 こうするとすごく涼しいんです。
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2004年7月8日(木)  No.333

なにやら工作する
 なんの写真だかわかりますか? 正解は袴の腰板です。城端のシンボル袴腰山の由来でもあります。 既成品(上に写ってる白いもの)は中に紙が入ってるので濡れるとふやけてしまいます。 試しに洗ってみましたが、ボロボロになりました。
 そこで洗える木綿袴には、プラ板をカットして使っています。 最後に白布で包めば完成です。 綿パンと同じように、ネットに入れて洗濯機にポイ!…ですので楽ですよ〜。
 今日はグレー紗の長着に紺系のボカシ半衿、シケ引きの兵児帯に黒紗の袴に一本たすき。 かなり透けるので見るからに涼しそうだと声をかけられます。 妻は紺の綿小千谷に麻の帯にタスキがけ。
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2004年7月7日(水)  No.332

夏の小物がいっぱい
 暑い日が続いたのでついにアブラゼミが鳴き出しました。 例年よりかなり早いようです。 昨日は南風が入ったので36℃超、今日は32℃くらいでしょうか。 もう梅雨あけしたんじゃないかと思える気候です。
 夏の小物(帯締・帯揚・夏草履etc.)が揃っています(写真をクリックすると拡大)。 長着や襦袢と違い、小物を変えたから涼しくなるわけではないのですが、周囲に涼感を贈れます。
 夏のきものは素材を選べば、風が通り放熱するのでとても涼しいものです。 効果絶大の日傘も重用してみてください。
 今日は片貝木綿縞に黒地の麻混の半衿、ギャルソン前掛けのお手軽コーデ。 男物の日傘ってないかなぁ…。
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2004年7月6日(火)  No.331

腰巾着を縫う
 長い間袴につけて使っていた布袋(上写真)がボロボロになってきました。 前は既製品でしたが、一念発起して自作することにします。
 140円のカットクロス1枚と63円/mの真田紐を90センチ用意して、印もマチ針も打たずにミシンでダ〜ット縫いあげました。 糸を交換するのも面倒なので白糸のままで…。 構想10分、製作5分のラクラク巾着の出来上がり。
 あまりに簡単だったので、もう一つつくって袴の両脇にぶら下げようかなぁ…(カッコ悪ぅぅ)
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2004年7月5日(月)  No.330

巨大ミミズ現わる
 朝6時から役場前のプールの清掃です。 この夏が終わると、ここは“じょうはな座”(仮称)というミニホールになるそーなので、最後の掃除になります。 保育所の統合に伴い各地区のプールも廃止になったので、全町の6年生と保護者が結集し沢山の参加でした。
 一年分のアカを落とすわけですから、とってもキタナイです。 松葉や桜葉が詰まった溝さらいをしてると、すでに土になってました。 中から直径1センチはあろうかという巨大ミミズが…。 彼(雌雄同体ですが…)がせっせと良い土を作ってたんですね。
 今日は緑のコサシルクに木綿の半衿、草木染めの袴に兵児帯で簡単に。
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2004年7月4日(日)  No.329

夏の結婚式事情
 親戚の結婚式があり、母が我が家を代表して出席しました。 絽の黒留袖に夏袋帯です。 下は絽の襲(かさね)の下着(比翼ではありません!)と絽襦袢です。 写真ではわかりにくいですが、透けて見えるので涼やかでしょ?
 他の出席者は袷の黒留や色留でした。 天気が良く、絽でも暑かったそうで、冷房がきいてる会場とはいえ袷の暑さは想像にあまりあります。 裏地がついてるのと風を通さない生地とで保温力抜群ですから…。
 驚いたことに母が帰宅する前に冷蔵された大きな箱が届き、中に引き出物が満載されてました。 「最近みんなそうやよ、前の日に出すがや」とは佐川急便ドライバーの弁。 へぇぇぇ〜ビックリ! さらに媒酌人を立てずに披露宴を行うのも今風です。
 でも式次第や席の表示は若い二人の手作りで、心がこもってました。 いいですよね、こういうのって。
 明日はお客様の結婚式があるのですが、「どうしてまたこんな暑い時期に?」とお尋ねすると『二人の記念日』なんだそうです。 こういうのも今風ですね。
 僕の今日の装いは、麻のきものに黄色い羅の角帯、黒の紗の袴です。
2004年7月3日(土)  No.328

新しい着こなし?
 6日前の日記にて「きもの脱マンネリ化」宣言しました。 あれこれ少しずつ実行してみることにします。
 まず今日は「帯を締めなかったらどーなる?」と考えました。 伊勢木綿単衣を男物コーリンベルトで止め、角帯の代わりに短めの前掛け(和布で作ったギャルソン前掛)を着けます。 なんとなく前後ろを逆にしてみました(写真)。
 着付けもあっという間だし、一日このカッコでしたが着崩れすることもありません。 コーリンベルト無しでも大丈夫そうです。 ポケットもあり手帳とペンが入るので仕事には打ってつけでしょう。
 女性で帯無しに前掛姿の方はいらっしゃいますが、男性でもそう違和感無いでしょ??(と、強制納得させモード)
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2004年7月2日(金)  No.327

夏の“カジュアル”きもの展
 今日から11日まで店内で「夏の“カジュアル”きもの展」を開催します。
 能登上布をはじめ、夏御召、たて絽染帯、麻帯など…こんなきもので街を歩いたら楽しいだろうな…というものが揃ってます。 是非遊びにいらしてください。 左にちらりと見えてるのは麻の日傘です。
 さて、宣伝はこれくらいにして…と。
 昼食はお向かいの西洋膳所浪漫亭さんでいただきました。 今日はパスタランチにしましたが、なにを食べても美味しいお店です。
 石川のYOSAKOIチーム沙中金翔湖焔舞隊さんがじゃんとこいむぎやで演舞された時のお話なども聞きしながら、あぁそろそろだなぁ…と考えてました。 城端小学校4年生のチームはすでに練習が始まってるそうです。 我がむぎゃっぷ(MuGAPu〜)は?? まだでしょうね、やっぱり。
 今日は涼しいので文人絣の下には濃紺の絽の半衿のかかっただまし襦袢を着ています。 角帯は黒、袴はチャコールグレー。
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2004年7月1日(木)  No.326

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